株式会社ケーヒンさま 大規模解析の大幅な時間短縮に成功


株式会社ケーヒンはサイバネットシステム株式会社が提供するシミュレーションの利用者向けに開発された「サイバネットCAEクラウド」を2019年3月に導入し、同社の設計・開発に活用を開始しています。 同社では、大規模計算がより必要となってきている自動車業界の設計現場に対応するため、投資と機能のバランスから、高機能マシン環境を整えるのではなく、CAEクラウドを採用することを決定しました。これにより、同社では繁忙期の解析時間を大幅に削減することに成功しました。

POINT
  • クラウドによるCAEを採用することで、高額投資無しで大規模解析計算を実施
  • 解析時間の大幅短縮を実現
  • いつでも簡易に利用できるクラウド環境の導入で、解析業務への取組を促進

四輪車・二輪車のあり方が大きく変化している今、ケーヒンは世界をリードし続ける「総合システムメーカー」を目指して進化している会社です。 個々の部品に世界最高の品質を求めてきた従来の視野をさらに広げ、メカニクスとエレクトロニクスの高度な融合を図ることで、エネルギーマネジメントシステム全体での最適化をかなえています。 また、環境との調和という重要なテーマに対しても、ハイブリッド車やFIシステムへの取組みなど、明確な解答を提示し続けています。


株式会社ケーヒン 開発本部 PCU 開発部 有本 志峰 氏

同社では開発効率の改善にも力を入れています。パワーコントロールユニット(PCU)の試作・開発では、莫大なコストと数か月間のテスト工数を必要とします。この試作・開発において手戻りが発生すると、大幅な損失が発生します。また、自動車メーカーがPCUの導入検討をする際は、実際のモデルを提示することが必須となってきており、コスト削減および納期短縮のために、CAE環境を強化することがますます必要になってきているとの事です。

今回インタビューのご協力をいただきました有本様は、PCU開発部に所属され、PCUの試作・開発における社内業務、プロセスの改善に取り組まれています。

ケーヒンの事業概要と有本様の業務内容

四輪車・二輪車のあり方が大きく変化している今、ケーヒンは世界をリードし続ける「総合システムメーカー」を目指して進化している会社です。 個々の部品に世界最高の品質を求めてきた従来の視野をさらに広げ、メカニクスとエレクトロニクスの高度な融合を図ることで、エネルギーマネジメントシステム全体での最適化をかなえています。 また、環境との調和という重要なテーマに対しても、ハイブリッド車やFIシステムへの取組みなど、明確な解答を提示し続けています。

同社では開発効率の改善にも力を入れています。パワーコントロールユニット(PCU)の試作・開発では、莫大なコストと数か月間のテスト工数を必要とします。この試作・開発において手戻りが発生すると、大幅な損失が発生します。また、自動車メーカーがPCUの導入検討をする際は、実際のモデルを提示することが必須となってきており、コスト削減および納期短縮のために、CAE環境を強化することがますます必要になってきているとの事です。

今回インタビューのご協力をいただきました有本様は、PCU開発部に所属され、PCUの試作・開発における社内業務、プロセスの改善に取り組まれています。

1. 課題は解析の規模や対象の拡大に対応する環境構築

自動車業界の設計現場の変革に対応する為には大規模計算やCAEの精度向上、時間短縮が必要となってきています。 このような状況に対し、弊社では解析に必要なHPCマシンの選定・導入を行っていましたが、解析規模がますます大きくなっていく中、それに応じたマシンの導入コストが上がり、投資が増していくことが大きな課題となっていました。
また、大規模な計算処理に合わせて高価でハイスペックなマシンを採用していたため、大規模ではない開発環境ではマシンがオーバースペックになっていました。とはいえ、マシンスペックやライセンスを整えておかなければ、行いたい解析を納期までに終わらせることができないという問題を抱えていました。 このような状況の中CAEクラウドの存在を知りました。解析環境をクラウド化する事で必要な時に必要な解析環境を利用できるメリットがあることを知り、投資と機能のバランスの両面から、採用することを決定しました。
そもそも日本の自動車業界ではセキュリティの関係でクラウドシステム導入・利用への取り組みが遅れていると感じていました。これにより、海外との競争に勝つことが難しくなってきていると思われます。一方でクラウドシステムへの期待や認知度は上がってきていると思います。競争に負けないためにも、弊社ではクラウドの導入検討を前向きに推進していこうと考えています。

2. 導入の決め手は 『使い易さとセキュリティ』

導入検討においてポイントになったのは使い易さとセキュリティの2点です。より多くの設計者にCAEを普及・活用させる環境としてクラウド利用を検討し、他ベンダー製品に比べて使いやすく、誰でも短期間で利用できそうであることが、サイバネットCAEクラウドを選定した理由の一つです。
また、クラウドを利用するに当たって、セキュリティ面の確保は重要な選定ポイントになります。この点において、サイバネットシステムでは多数のセキュリティ製品やソリューションの取り扱い実績もあり、こちらも選定の大きな要因の一つとなりました。
他にも、1人1台のワークステーションを利用した際に必要となるスペースを考慮する必要がないといったメリットも、クラウドを採用した理由となりました。

3. サイバネットCAEクラウド導入による 効果と今後

ケーヒンではサイバネットCAEクラウドを活用することで、必要な時に必要なライセンスを利用することでコストを抑えられました。さらに同サービスのハイスペックなマシンを利用することで、従来4日間かかっていた解析時間を9分の1にまで短縮できました。
また、クラウド利用によりいつでも解析環境が準備できていることで、設計者が解析を行えないという状況を減らすことができ、モチベーションの維持にも有効です。
今後は大規模計算以外にも連成解析などでクラウドを利用した解析を増やしていきたいと思っています。また、サイバネットCAEクラウドの特徴の1つでもあるコラボレーション機能を活用して他部署との連携や教育などにも利用していきたいと考えています。

4. 最後に

サイバネットシステムさんには、CAEの範囲に限らずに様々なご支援をいただいています。課題解決のための各種提案はもちろん、関連する関係者の紹介にもご協力いただいています。今後とも引き続きよろしくお願いします。

株式会社ケーヒン: https://www.keihin-corp.co.jp/