ディスクロータとパッドの滑りにより起こる自励振動のブレーキ鳴きの解析事例です。パッドの摩擦を考慮したモーダル解析では剛性が非対称マトリクスとなるため複素固有値解析を実施します。これによって系が不安定なモードを抽出することができ、鳴き問題の解決に大きく役立ちます。
摩擦係数を設定した面-面接触ペアを使用してブレーキパッドとディスクの間の接触を定義し、パッドとディスクの境界面で発生する摩擦滑り接触を解析します。解析条件としてディスクロータのボルト穴を拘束し、パッドに変位条件を定義します。
また、それ以外にコマンド挿入にて非対称剛性マトリクスオプションを設定し、ディスクロータに回転速度を定義します。