ADAS実現のためには、アクティブセーフティ「事故を未然に防ぐ」という観点で安全を考える必要があります。
ADAS( 先進運転支援システム) では、
(1) 周囲の状況を把握し、(2) 情報を処理し、(3) 運転者に提示する3 つの段階が必要です。それぞれの段階で光学システムが重要な位置を占めます。
(1) 状況把握ではカメラやレーダー、ヘッドランプ、
(2) 処理では光集積回路や光ネットワークを使った情報転送、
(3) 提示ではHUD やメーター、ディスプレイが使われます。
これら全ての開発・設計に役立つソリューションをご紹介します。
対象 | 課題&ソリューション |
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車載カメラ、ナイトビュー、リアモニター | 車載カメラには小型化、広角化(魚眼) 、高精細化が求められます。このような光学系の設計をCODE Vの最適化がサポートします。外光による影響(ゴーストやフレア)の原因はLightToolsで特定できます。熱対策の評価にはANSYSが使えます。 |
AFSヘッドランプ | 夜間の視認性向上、対向車への眩惑防止などにAFS、ADBがあります。走行環境に応じて必要な視認性を得られているかはLucidDriveで評価できます。シミュレーションした配光分布、実測の配光分布を取込むことができます。 |
レーザーレーダー | 光源がレーザーの光学系の解析にはCODE VのBSPが有効です。照射した対象物からの散乱光の分析にはLightToolsを、受光するセンサー光学系の開発にはRSoftが活用できます。 |
対象 | 課題&ソリューション |
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光ネットワーク | ADASにおける大容量データの通信解析には超高速解析エンジンを持つRSoftをお使いください。また、RSoftでは光集積回路(PIC)で問題となるマルチパス干渉(MPI) や、個別部品(MMF、コネクタ、送受信器)の性能の予測にも活用できます。 |
対象 | 課題&ソリューション |
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デジタルメーター、ナビゲーションディスプレイ | 均一で明るい表示のディスプレイを開発するにはLightToolsの最適化が使えます。薄型化や高効率化、コストダウンも必要です。有機EL(OLED)を用いたディスプレイはsetfosで解析できます。また、DRL(デイタイム・ランニング・ランプ)の設計もLightToolsはサポートします。 |
ヘッドアップディスプレイ(HUD) | HUDの光学系は、設置場所に制約があるため、複雑な面形状と配置からなります。そのHUDの開発にはCODE Vの強力な最適化が有効です。また、輝度ムラや色ムラ、二重像、外光の映り込みなどの評価や原因分析にはLightToolsが活用できます。 |