撹拌性能向上のためのCFD解析の基礎セミナー
〜スケールアップ理論から解析による検証事例まで〜
複数の物質を「混ぜる」工程はさまざまな分野で必要不可欠なものですが、実験スケールから量産スケールに移行(スケールアップ)する時や、製造釜の変更時には、撹拌不良などのトラブルが起きやすいものです。 しかし撹拌トラブル改善の決定的な方針を策定することは難しく、経験値やトライアンドエラーに多くの労力を費やしている方が多いのではないでしょうか。
一方で近年、撹拌挙動をCFD(数値流体解析)によってシミュレーションを 用いたトラブル対策が注目されています。CFDを行えば、コンピュータ上で 仮想的に撹拌状況を再現し、事前に内部の流動や混合過程を検証することができます。
そこでサイバネットシステムでは、CFDを活用して撹拌性能を向上させることをテーマとした特別セミナーを実施いたします。
本セミナーでは、撹拌・混合技術を専門に精力的な研究をなさっている横浜国立大学大学院 特別研究教員 三角隆太 先生をお招きし、CFDを活用するための撹拌操作の基礎を基調講演としてご講演いただきます。 また、ユーザー様からの発表として、CFDを有効に活用し撹拌不良に多く 対応されていらっしゃるDIC株式会社 木下 浩一 様のご講演も予定しております。
「製造釜で混合がうまくいくか事前検証したいが、どうすればいいかわからない」
「撹拌槽のCFD解析をどう活用すればいいかわからない」
「撹拌槽のなかで何が起きているかを知りたい」
などのお悩みをお持ちの方には、大変有益な内容となっております。 撹拌槽を、ものづくりのプロセスにご利用中の皆様のご参加を心よりお待ちしております。
CFD(数値流体解析)により、仮想的に撹拌状況を再現し、トラブル対策が可能です。
日程・お申し込み
参加ご希望の日程をクリックしてください。申し込みフォームが表示されます。
※参加お申し込みの受付は終了しました。
開催概要
開催日時 | 2018年12月7日(金) 13:30〜17:05 (受付開始 13:00〜) | ||
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開催場所 | アキバプラザ 6F セミナールーム1 | ||
定員 | 100名 | ||
対象 |
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受講料 | 無料(事前登録制) |
アジェンダ
13:30-13:35 ご挨拶
サイバネットシステム株式会社13:35-15:05 【基調講演】撹拌槽のCFD解析に取り組む際に知っておきたい撹拌操作の基礎
横浜国立大学 大学院工学研究院特別研究教員 三角 隆太 先生

三角隆太 先生
撹拌装置はメーカーから購入する流体機械でありながら、そのCFD解析は撹拌装置の「ユーザー」が主導的に行うことが多いのが特徴です。 「ユーザー」が撹拌槽のCFD解析に取り組む場合、過去50年にわたって培われた撹拌装置のスケールアップ理論を念頭におくことが大変効果的です。 本セミナーでは、前半は装置サイズごとの撹拌所要動力や撹拌翼回転数にもとづいた乱流撹拌槽のスケールアップ理論を紹介し、後半ではDEMによる沈降性固液撹拌解析の事例と、層流から遷移域の均相系流れのCFDの結果について羽根の回転に同期したPIV実測値にもとづいて検証した事例などを紹介します。
15:05-15:20 質疑応答・休憩
15:20-16:00 【ユーザー様講演】流体解析を用いた撹拌槽の混合性評価
DIC株式会社R&D統括本部 生産技術開発センター 基盤プロセス開発グループ
マネジャー 木下 浩一 様
DIC株式会社では、約40件/年の撹拌槽関連の流体解析を実施している。撹拌不良に伴うトラブル解消のための翼変更や、製造釜の変更で混合性に問題がないか確認する、などが主目的である。講演では、撹拌槽の混合性を評価する手法として採用している、Spiecies Modelを用いたトレーサー流体の径時拡散の解析手法について詳細に説明する。また、粒子追跡法やVOF法による撹拌槽の解析事例も紹介する。
16:00-16:15 質疑応答・休憩
16:15-16:55 CFDで見よう!撹拌槽の中身
サイバネットシステム株式会社CAE事業本部メカニカルCAE事業部 技術部 CFDグループ
乙村 浩太郎
「撹拌槽の中で起きていることが見えればいいのに・・・」そう考えたことはありませんか?CFD(流体)解析を利用すれば、直接測定できない様々な情報を抽出することができます。本講演では、実績豊富なAnsys Fluentを通じて見える「撹拌槽の中身」をご紹介したあと、撹拌槽を中心とした化学分野における解析活用事例をご紹介いたします。また、弊社の撹拌槽の立ち上げ支援/サポートについてもご紹介いたします。
16:55-17:05 質疑応答・アンケート記入