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リリース情報

Multiscale.Sim2020R2リリース情報

2021年4月、Multiscale.Sim 2020R2がリリースされました。


ANSYS2020R2対応

Multiscale.SimがAnsys Workbench2020R2に対応いたしました。本バージョンに限りMechanical APDLのGUI利用は非対応です。

損傷-弾塑性-クリープ材料モデル

弾塑性、クリープと損傷挙動を考慮した新しい材料構成則が実装されました。本材料モデルを用いて、単軸引張試験時の応力ひずみ特性を取得した例を下図に示しました。除荷時に永久ひずみが残ること(塑性)、材料挙動がひずみ速度に依存すること(クリープ)、除荷時の弾性率が初期状態によりも低下していること(損傷)が考慮できます。等方性、異方性ともに考慮することができますが、カーブフィット機能は現バージョンでは未実装です。詳細については参考文献※1をご参照ください。


損傷モデルを用いた単軸引張・除荷解析時の応力-ひずみ特性例

Ansys Granta-MI Enterpriseとの連携 (ラティス構造のみ)

均質化解析で得られた等価物性値をAnsys Granta MI Enterpriseに登録するためのインタフェースが実装されました。本機能を用いることで、等価物性値はもちろんのこと、ミクロモデル形状などの様々な情報も一元管理することができますので、材料データベースのトレーサビリティを飛躍的に高めることができます。また、参照機能も豊富に提供されておりますので、蓄積された材料データベースを陳腐化させることなく、効率的に活用することができます。なお、本バージョンではラティス構造のみ対応しております。他のミクロ構造に関しては、今後のバージョンアップにて随時行われる予定です。


Multiscale.Sim-Ansys Granta MI Enterprise連携

荷重速度の指定

数値材料試験の荷重設定時に終了時刻を設定できるようになりました。これによってひずみ速度依存性を有して材料に対して、荷重速度依存の材料応答を取得することができるようになります。

非線形局所化解析

局所化解析が弾塑性やクリープ等の材料非線形および大変形等による幾何学的な非線形性をサポートしました。

仕様変更

仕様変更

ヘルプドキュメントのフォーマットをchm形式からhtml形式に変更しました。ウェブブラウザを使って参照や印刷等を行ってください。

参考文献

※1 K. Terada,N. Hirayama,K. Yamamoto,J. Kato,T. Kyoya,S. Matsubara,Y. Arakawa,Y. Ueno and N. Miyanaga, Applicability of micro-macro decoupling scheme to two-scale analysis of fiber-reinforced plastics, Advanced Composite Materials, Vol. 23, pp. 421-450 (2014).

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