資料ダウンロード
株式会社 十川ゴム 様
生産現場でのPlanetsX立ち上げに向けて
解析結果を適切に評価するには、現場の知見が不可欠。
CAEのあるものづくり Vol.17|公開日:2012年10月
目次
- CAEを使って、生産現場を技術的に支援
- 設計者にも使いやすいAnsys Workbench環境を高く評価し、PlanetsXを導入
- 解析結果を効果的に活用していくために、生産現場での導入を計画。研究開発部はCAEの技術面でサポート
- 今はスピード勝負の時代。CAEを駆使して、開発期間の短縮・費用低減を実現させたい。
十川ゴム様は、多様な用途に対応するゴムホースをはじめ、樹脂ホース、ゴムシートなどを製造・販売するゴムメーカー様です。創業は1925年。85年間の歴史の中で培ってきた技術力を活かし、自動車・ガス・住宅設備・医療・家電・重機械等、数多くの業界で活躍されています。
今回は、生産部門の設計を担う、研究開発部の皆様にお話を伺いしました。
今回お話いただいた方々
研究開発部 開発課
チーフ 小松 領平 様
勝井 達也 様
(以下、お客様の名前の敬称は省略させていただきます。)
CAEを使って、生産現場を技術的に支援
まず、皆様のご担当業務をお聞かせ下さい。
小松・勝井 - 当社は多種多様なゴム・樹脂製品の開発や製造、販売を行っています。我々が所属する研究開発部は、徳島、奈良、堺にある生産拠点への「設計支援」という位置づけで、様々な活動を行っています。解析業務もそうした設計支援の1つで、工場からの依頼を受けて、CAEを駆使しゴム及び樹脂製品の設計検証などを行なっています。
設計者にも使いやすいAnsys Workbench環境を高く評価し、PlanetsXを導入
この度Ansys ProfessionalとPlanetsXを導入いただきましたが、その経緯についてお聞かせ下さい。
小松 - 樹脂流動解析ソフトについては、他社のソフトも検討していたのですが、解析専任者向けのものが多く、設計者向けとしては敷居が高いと感じました。その点、PlanestXはAnsys Workbench環境で解析することが可能で、我々のような解析を専門としていない設計者レベルでも比較的簡単に利用できると感じました。また、ベンチマークの結果も良好で、我々が求めている解析結果をPlanetsXで充分に得ることが可能と判断しました。
勝井 - Workbenchは非常に操作性も良く、実験データを使って材料物性を入力するのも簡単にできたのが良かったです。またPlanetsXの操作性もWorkbenchと類似しているため、有効活用できるのではと感じました。
具体的には、どんな解析テーマに取り組まれるのですか?
小松 - まずは基本的な樹脂の流動特性や、金型の温度分布などを評価したいと考えています。また弊社では、ガラス繊維入りの樹脂材料を扱うことが多いので、将来的には繊維配向解析のオプションも…