解析事例
構造の振動解析結果を利用した音響解析
こんな方におすすめ
- 構造物の振動による騒音の影響を調査したい。
- 構造物の振動解析を実施しており、騒音に関する問題に取り組みたい。
- Ansys Mechanical をお持ちで、有限要素法(FEM)による音響解析を試してみたい。
構造物(図1)の解析は、一般的な周波数応答解析です。両端を固定し、板全体に圧力を加えて励振しています。(図4,5) 共振点が約60Hz付近にあることがわかります。
音響解析用のモデル(図2)を作成し、プロジェクト概念図でリンクします。(図3)
音響解析では、構造物の周波数応答解析結果(実部・虚部で表した力荷重)を所定の位置にマッピングします。(図6)
音響解析では、完全整合層(PML層 : Perfect Matching Layer)を作成し、無限境界を設定しています。それ以外の面は剛体壁としました。媒質の領域外に遠距離場結果評価用のサーフェスボディを作成し、遠距離場における結果も評価します。Acoustic Extension では、これらの設定がGUIで簡単に行なえます。
音響解析を実施すると、構造物の振動により発生した音圧が伝播する様子が観察できます。(図7,8,9)
構造物の共振点(約60Hz)付近で、高い音圧が発生しています。(図10)
解析モデル
解析結果
弊社Ansysユーザー様は、本事例のデータをWebサポートサイトの「FAQ.6107 音響解析例題集」よりダウンロードいただけます。