ANSYS 19.0対応版Workbench WAON新機能

Workbenchとのインターフェース統合場WAONの最新バージョンであるANSYS19.0対応版をリリースいたしましたので、お知らせします。

リリース日

2018年5月

主な新機能と特徴

伝達アドミッタンス機能

例えば小さな穴が多数空いたパンチングメタルを通過する音の解析において、図1のように形状をそのままメッシュで表現するとメッシュ分割が非常に細かくなってしまいます。 このような場合、複雑な形状を持つ透過部の音の透過特定を伝達アドミッタンスとしてモデル化することで、音響解析においては図2のように巨視的なメッシュでその特性を考慮に入れた解析をすることができます。

ANSYS19.0では伝達アドミッタンスをWorkbench Mechanicalの標準メニューから設定することができるようになりました(本機能は、従来のバージョンではWAONコマンドの挿入が必要でした)。

構造音響連成解析において、外部テキストファイルを使用することなしに全モードに一定の減衰比を設定する機能

構造音響連成解析においてモード減衰比を設定する場合、従来外部テキストファイルを使用する必要がありましたが、ANSYS19.0では、全モード一定の減衰比を解析設定の詳細部で定義できるようになりました。

解析後のパフォーマンスデータ出力機能

オリジナルのWAON GUIを起動することなしに、解析終了後のパフォーマンスデータを出力できるようになりました。

動作環境

  • ANSYS19.0 (ANSYS Mechanical Premium以上のライセンス)
  • WAON(Version4.5以降)
  • 上記が正常に動作するWindowsマシン(64bit)