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本バージョンでは、Optimus独自の最適化手法SOMBASが新たに搭載されました。この新手法により、従来よりも幅広い最適化問題に対して、より効率的な最適解の探索が可能になりました。 また、ユーザーの利便性を向上するためのダイレクトインタフェースを追加・改良し、自動化の設定にかかる手間と工数の大幅削減を実現いたしました。
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2017年6月
SOMBAS(Self-Organizing Map Based Adaptive Sampling)は、自己組織化マップをベースとした適応型の最適化手法です。 設計変数の数が20〜数百程度までの高次元の問題に対して、一定の条件を満足する多様な解を高速に探索します。従来、取り組みが困難だった高次元の最適化問題に対して、効率的な最適化が実現可能です。
※Premiumパッケージ、またはSOMBAS Optimizationモジュールをお持ちのユーザー様にご利用いただけます。
設計変数の数が増えても性能が落ちません。(設計変数の数が多い程、多手法との差が顕著)
Levy関数
【30次元】
SOMBASは、Differential Evolution(DE)よりも少ない計算回数でより最適解に近い値を得ることができています。
【100次元】
DEは3000回計算しても目的関数が200以下の解を探索することができないのに対し、SOMBASは100次元でも200回未満の計算で目的関数が20以下の解を探索できました。
最適解だけではなく、設定した条件を満たす領域(青線以下)を広く検出することができます。
Michalewicz関数
反復数1
反復数5
反復数10
反復を繰り返すにつれ、X2=3付近の浅くて細い谷も同定できました。
複数存在する局所解を広く検出することができます。
Rastrigin関数
目的関数が10以下となる解を探索した結果、条件を満たす解を得ることができました。
局所最適化手法では、1つの局所解に陥ってしまいます。また大域的最適化手法で大域解のみを探索するため、複数の解を探索するという目的には合いません。
ダイレクトインタフェースとは、Optimusと組み合わせて利用する各種ツール(CAD・CAE)を自動実行する設定を不要にする機能です。各種ツールのファイルを選択すると、Optimus が設計変数と出力値の候補を自動で抽出します。
10.19 には、以下の2製品のダイレクトインタフェースを新たに追加いたしました。さらに2製品のダイレクトインタフェースの改良を行うことで各ツール間の操作性が向上しました。
※ダイレクトインタフェースの種類により、必要なライセンスが異なります。
その他の対応アプリケーションについては、対応アプリケーションをご覧ください。
以下の機能等が強化・追加されました。
※Premiumパッケージをお持ちのユーザー様にご利用いただけます。
※Standardパッケージ, Premiumパッケージ、またはOpen Accessモジュールをお持ちのユーザー様にご利用いただけます。
※PDE ToolkitモジュールまたはOptimus SDKモジュールをお持ちのユーザー様にご利用いただけます。
※現在のバージョンでは、β版となります。サポート対象外ですのでご了承ください。
※Premiumパッケージをお持ちのユーザー様にご利用いただけます。
より詳細な新機能や改良点については、ユーザー専用コーナーをご覧ください。