リリース情報

最新バージョンのリリース情報を掲載しています。

リリース概要

Optimus Revision 10.18

今回のバージョンアップでは、近年ノエシスが開発コンセプトの1つに掲げているOpennessに基づき、他の企業や研究所が開発した優れた最適化手法をプラグイン機能として搭載しました。これにより従来よりも目的に応じた多様な最適化アプローチが選択可能になりました。また、ユーザーの利便性を向上するためのダイレクトインタフェースを追加・改良し、自動化の設定にかかる手間と工数の大幅削減を実現いたしました。

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リリース日

2016年10月

主な新機能と特徴

多目的最適化手法FINNOPT(フィンオプト)の搭載

FINNOPT※1は、多数目的最適化※3に対応した世界初のインタラクティブな多目的最適化手法です。従来の多目的最適化手法は、目的関数の数の増加に伴う探索性能の悪化が課題でした。FINNOPTは、最適化中に重要な設計領域を特定し効率的にパレート最適解※4を探索することで、多数目的最適化へ適用を実現しました。Optimusに新たに搭載されたFINNOPTのプラグインでは、専用画面による最適化中のインタラクティブな操作により、多数目的最適化問題に対して、目的に応じた適切なパレート最適解の算出が可能になります。
※FINNOPT Multi-Objective Optimizationモジュールをお持ちのユーザー様にご利用いただけます。


FINNOPT操作画面

注釈
※1:FINNOPT:FINNOPT社※2により開発されたインタラクティブな多目的最適化手法。
※2:FINNOPT社:フィンランド共和国にあり最適化のソフトウェアサービスおよびコンサルティングを提供。
※3:多数目的最適化:一般的に4つ以上の目的関数を有する多目的最適化問題。
※4:パレート最適解:多目的最適化問題において、競合関係にある複数の目的関数の理想解にできるだけ近く、目的関数同士のバランスの異なる優劣がつけられない解の集合。

Dakota最適化手法群の搭載

Dakota※5は、米国サンディア国立研究所で開発されたオープンソースの最適化システムで、最適化や感度解析※6、パラメータ同定※7、信頼性解析※8に取り組み可能な手法が多数搭載されています。Revision 10.18では、Dakotaのプラグインを搭載することにより、既存の手法同様にOptimusのGUIからDakotaの最適化手法群が利用可能となりました。これにより、今まで解析ツール連携のために必要だったスクリプトの作成が不要となり、更に可視化機能も加わる事で、最適化アプローチの選択肢が大幅に増加し、従来よりも多様な最適化問題に取り組むことができます。
※Standardパッケージ、Premiumパッケージ、またはGlobal Optimizationモジュール、Multi-Objective Optimizationモジュールをお持ちのユーザー様にご利用いただけます。

注釈
※5:Dakota(Design Analysis Kit for Optimization and Terascale Applications) :米国エネルギー省管轄のサンディア国立研究所で開発されたオープンソースの最適化システム。
※6:感度解析 :設計変数の変動に対する出力値の感度分析。
※7:パラメータ同定 :未知の設計変数(パラメータ)を決定するための最適化。
※8:信頼性解析 :設計変数の不確かさ(寸法や条件の誤差等)による、出力値変動の確率分布を定量的に評価する最適化。

ダイレクトインタフェースの追加・改良

ダイレクトインタフェースとは、Optimusと組み合わせて利用する各種ツール(CAD・CAE)を自動実行する設定を不要にする機能です。各種ツールのファイルを選択すると、Optimus が設計変数と出力値の候補を自動で抽出します。


ダイレクトインタフェースの利用手順

10.18 には、以下の5製品のダイレクトインタフェースを新たに追加いたしました。さらに7製品のダイレクトインタフェースの改良を行うことで各ツール間の操作性が向上しました。

新規搭載
・CETOL 6σ ・CST STUDIO SUITE ・SCRYU/Tetra
・SOLIDWORKS ・STREAM(熱設計PAC含む)
機能改良
・Abaqus ・Adams ・ANSYS Workbench
・Creo Parametric ・Excel ・JMAG-Designer
・Mathcad ・NX CAE

※ダイレクトインタフェースの種類により、必要なライセンスが異なります。

その他の対応アプリケーションについては、対応アプリケーションをご覧ください。

その他

既存手法の改良(AdaptiveDOE)、既存機能の拡張(Python等)が多数行われております。

より詳細な新機能や改良点については、ユーザー専用コーナーをご覧ください。

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