ユーザーインタビュー(2011年2月) パナソニック株式会社 ライティング社 様

※2011年2月現在の情報です。

パナソニック株式会社 ライティング社は、前身であるナショナル電球株式会社が1936年に設立されて以来、70年以上にわたり“あかり”や“ひかり”にフォーカスした事業展開をされています。昨今のLED照明の開発においても、常に「照明として“ひかり”がどうあるべきか」を追及する事を信条に、確かな技術的伝統を継承しつつ、新たな研究・開発・製造に邁進されていらっしゃいます。この姿勢は、光源デバイスの開発にも活かされています。その研究開発にOptical Research Associates (ORA)社製の照明設計解析ソフトウェア「LightTools」が使われています。
(Optical Research Associates社は、2010年10月にSynopsys,Inc.グループとなりました。)

今回のインタビューでは、同社 R&Dセンター 技術企画部門から チームリーダー 向 健二様、参事 前田 和男様、同先行開発部門より主幹技師 甲斐 誠様、人事部門から 主事 高橋 健一郎様にお話を伺いました。(以下、敬称略)

インタビュー

ショールームのご紹介ありがとうございました。光には色々な効果があり、様々な研究や実測を元に適材適所で使用されている事が分かりました。
また、LED照明のモダンさや心地よいセンスの良さに感動しました。ありがとうございました。
改めまして、まず、向様、前田様の業務・研究内容・主要取り扱い製品についてご紹介頂けますでしょうか?

向 健二様
向   ライティング社は、パナソニックグループの中では、アプライアンス事業部門に属し、主として蛍光ランプや電球形蛍光ランプ、LEDランプ、ハロゲン電球などの一般照明用光源の開発製造に加え、デバイス用の光源、たとえばプロジェクター用のHIDランプですとか、バックライトに使われるLED光源などを開発製造しています。
拠点はここ(大阪府高槻市)を中心に香川県の工場や中国北京などにも展開しています。
ショールームを拝見してLED光源への興味が俄然わいてきました。私は、年末の掃除の際、毎年『パルック』に お世話になっています。1977年に3波長域発光形蛍光ランプを『パルック』ブランドで実用化されて以来、30年以上も日本中の家庭を温かく照らしているんですね。
このように照明に関して長い歴史がある御社において、今回、弊社による『照明光学初心者セミナー』の開催を採用・企画下さった背景は何だったのでしょうか?

高橋 健一郎様
高橋 はい。我々も基礎講習は社員研修にて行っており、ノウハウの伝授に努めております。しかし放電ランプの研修がメインになる傾向もあり、新しいデバイスであるLEDの勉強会を若い世代を中心にしてもらいたい。すべきだ。というニーズが高まっていました。
また、組み立てて測定するアプローチだけでなく、その市場投入を高速化する取り組みとして、基礎セオリーを理解した上で、新しいデバイスやその周辺機器を考慮したCAEによる製品の開発が必要であると感じていたところでもありました。ですので、今回の理論(午前)+具体事例(午後)によるLightToolsの使い方講習は理にかなったものでした。
今回、単に使い方・機能説明に留まらないようにという思いをお持ちの前田様と何度かご相談しながら進めさせて頂きましたが、セミナー自体をご提案差し上げた時期がちょうど御社にとっても、良いタイミングだったのですね。すでに3回開催させて頂き、そろそろ4回目が開催されます。受講者の方々のアンケートを拝見してもポジティブなフィードバックが多く、大変ありがたく感じておりますが、何か率直なご意見等をお聞きになられていますか?

甲斐 誠様
甲斐 実際、良かったようです。講習内容の意図は受講募集の際に事前に説明しており、十分受講者に伝わっていました。
つまり、ツールはツールでしかない。ツールにより何が出来るか?機能だけを習得するのでなく、理論を理解した後に、それを使ってエンジニアそれぞれが各人の業務に応じて『業務のどの部分に使えそうか?』『どう使えば業務効率が向上するか?』を受講者各人が考えながら受講してくれたようです。その後、マクロセミナーに参加したり、自分でカスタマイズしようという思いを持っている者も出てきています。
新たな光源であるLEDをその特性を活かしながら、使いこなしたい!と言うエンジニアの皆様の一人一人の情熱が伝わってきますね。

前田 和男様
前田 本当に人気があって、4回目ともなると、口コミですね。
前半部分だけでもぜひ受講したいという若手がおり、我々も企画して良かったと実感しています。
ありがとうございます。
セミナー受講後、ポスト支援として技術サポートも行っておりますが、ご活用頂いておりますでしょうか?
甲斐 セミナーのもう1つの良い効果として、集合セミナーの形を取ったので、グループ内でのコミュニケーションが活発化され、相談しながら自己解決しているようです。
それは、嬉しい事ですね。もし疑問に思う事がございましたら、ぜひ技術サポートもご利用下さい。ソフトの力を引き出す上での幾つかのヒントを持っております。セミナーの際にもう少しその点についても、強調してお伝えしますね(笑)。
ところで、最近LED照明への新規参入が増えてきています。
御社はLED電球の国内シェアが非常に高い事からも、お客様により選んで頂ける為の取り組みや他社との差別化に心砕かれていらっしゃると想像致しますが、差し支えない範囲で、取り組みの幾つかをお教え頂けますか?
向   そもそも照明に取り組む際に重要な事は、煙が出ない、壊れない、落ちてこないに代表される『安全性』、明るくきちんと照明できる『品質や性能』、高効率で環境負荷を低減させる『省エネ』がポイントになってきます。この基本姿勢に加え、より心地よい生活空間を演出するために『照明として“ひかり”はどうあるべきか?』を考え続けています。この点は長く照明を考えてきた当社の強みになっていると思います。また、LED光源の規格化にも取り組んでおり、直管形LEDランプの(社)日本電球工業会の規格の制定にも積極的に参画しました。
甲斐 また、最近は開発スピードが以前に比べて驚くほど早くなってきています。
開発初期にソフトによるシミュレーション評価や自動設計を十分に行い、その結果と実測との合わせ込みを行うことにより、より良い製品を短期間でリリースするといった、開発のやり方自体が大きく変わりつつあるということも挙げられます。
前田 新規参入で市場が活性化される事は良いチャンスだと考えています。
今後は設計力や品質に関して、より議論されるようになるのではないでしょうか。
本当にそうですね。今回のセミナーはこのような活動を後押しし、支援する為の企画だったのですね。
今後、我々がお手伝いできる事は、ありますでしょうか?
甲斐 今回のセミナーは一般的な基礎内容が中心でしたが、エンジニアはそれぞれ個別の問題を扱っておりますので、それら個別の問題解決に近いアドバンストなセミナーを期待しているようです。特に照明用光源では光の発光部周辺における光学と放熱、駆動のための回路動作、さらには構造強度の信頼性保証など様々な問題が複合的に絡んでいます。それらを解決する為の連成解析事例を実測による精度検証と共にご紹介頂けると助かります。
貴重なご意見ありがとうございます。我々も幾つか試してみたいと考えております。
実際の問題作成に当たって、アドバイスなど頂けましたら幸いです。
本日は、お忙しい中、貴重なお時間を頂きまして、ありがとうございました!
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