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開発元のある風景

AVS/Expressの開発元、AVS社の本拠地、
アメリカ合衆国 ボストン

ビジュアリゼーション部技術第1グループ グループマネージャー 黒木 勇

はじめに

AVSは数値解析や実験、測定結果など、さまざまなタイプの数値データを3次元グラフィックスによって表現することができる「データの可視化」ツールです。

研究者や解析者にデータ処理とその結果の観察環境を提供するのはもちろん、その結果を伝えるプレゼンテーションにおいても、視覚に訴えることで、飛躍的に判りやすくします。そう、「百聞は一見に如かず」です。

このAVSブランドで知られる可視化ソフトウェアの開発元が、アメリカはボストンにあるその名もAVS社(Advanced Visual Systems Inc.)です。ボストンはマサチューセッツ州の州都。そして、マサチューセッツ州は現在の北米の地に最初にできた13植民地(後の最初の13州)の筆頭と言ってもいいアメリカ最古の州です。ここボストンに植民地で最初の議会ができ、後にイギリス本国と激しく対立するようになりました。それが、ボストン虐殺事件、ボストン茶会事件などアメリカ合衆国の誕生につながる数々の歴史的事件につながっていきます。ボストンはアメリカきっての歴史都市でもあるのです。

また、この街の世界的な名声の基礎となっているのが、ボストン地域(大ボストン地域と呼ばれる地域)にある100を超える大学や学術機関の存在です。まずは、これも“アメリカ最古”の大学であるハーバード、それに、エールやブラウン大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)もここにあります(MITは、古くはボストンの街中にあり、「ボストンテック」と呼ばれていたそうです。今は、河向こうのケンブリッジの街に移っているとか)。

こうした文教都市の性格も強いボストンは、東部を代表する街であり、アメリカの知的リーダーを数多く輩出してきた街でもあります。西海岸を代表する街がロスやサンフランシスコであるとするなら、東海岸を代表する街としてアメリカの人々が一番に思い浮かべるのは、おそらく、このボストンなのではないでしょうか。

AVS社

さて、AVS社のあるウォルサムはボストン中心部から西に、車で30分ほどのところにあります。小ぢんまりとした街で、昔、アメリカ最古の時計ブランドである「ウォルサム」の工場がここにありました。この小さな街も今ではIT地域の一角を成しており、シリコンバレーに水を空けられてしまったとは言え、付近のルート128(国道128号線)沿いには、IBM、オラクルやマイクロソフト、アドビなど、ITジャイアントの支社などもあります。また、ウォルサムの街は、2010年には全米Best Small Cityの28位にも選ばれているようで、様々なショップやレストランなどが充実したとても居心地の良い街という評価を受けています。

AVS社は、社員、数十人の小さな会社ですが、1991年設立以来、AVSやOpenVizなどの可視化製品と可視化コンサルティングサービスを提供し、可視化に関する業界のリーダーとして、世界を牽引してきました。サイバネットとの協業の歴史も古く、AVS/Expressは、ソースコードをお互いに共有し、共同開発しています。また、MicroAVS は、その AVS/Expressをベースに、日本のユーザーにさらに簡単な可視化環境を提供すべく、「AVS」の商標を借りて、サイバネットで開発した姉妹製品です。その他にも、並列対応版のAVS/Express PCEの開発などもサイバネットで行っています。

マサチューセッツ州会議事堂
(金箔が貼られた屋根のドームがシンボル)

クリスチャン・サイエンス・マザー教会

ボストン、ダウンタウンの眺め

ボストン、チャールズ川からバック・ベイ地区の眺め

AVS社オフィスからの眺望

ボストンの観光

AVS社の入るオフィスビル

ヨーロッパと見まごうばかりの美しい街並みも、海の近くの実にアメリカ的なスカイスクレイパー群も両方とも味わえるのが、ボストンの魅力です。海辺の街でもあるので、食べ物はやはりシーフードが美味しいです! また、夏の一大観光地ケープコッド周辺の港からはホエールウォッチングのツアーもたくさん出ているんですよ。

文教都市にふさわしく博物館や美術館も充実していますが、特に日本美術の一大コレクションで知られるボストン美術館(日本美術の日本在外コレクションでは、質量ともにNo.1と言われています)は必見です。大森貝塚を発見したモース、モースの紹介で日本にやってきたフェノロサ(日本美術にとっての恩人でもあります)、みんなマサチューセッツ州やボストンと関わりの深い人々です。こうしてみると日本とかなり関係が深い地域でもありますね。そうそう、指揮者の小澤征爾氏が長く音楽監督を務めていたボストン交響楽団もあります。

AVSの今後

コンピューターの発展とともに、「データの可視化」に関する課題も年々、変化しています。例えば、一例を挙げると、昨今では、データの大規模化、大容量化に伴い、いかにそれらのデータを分析するかが課題になってきているかと思います。

20年の歴史を持つAVSですが、これからも、研究者の皆様の声を聞きながら、さまざまな課題を解決できるように、よりよい可視化製品と可視化環境を提供していきたいと思っています。

フェンウェイ・パーク(MLBボストン・レッドソックスの本拠地)

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