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ご挨拶

マルチドメインソリューション元年

代表取締役社長 田中 邦明

今年度最初のサイバネットニュースの発行に当たりご挨拶申し上げます。

はじめに、昨年度の当社の主な出来事を振り返ってみたいと思います。

中国における子会社2社を業務統合致しました。これはメカニカル系及びモデルベース開発(以下「MBD」)系CAEを担当していた西希安工程模擬軟件(上海)有限公司(CCA)と、光学系及びEDA系CAEを担当していた莎益博工程系(上海)有限公司(CCS)とを業務統合することにより、中国市場に本格的なCAEトータルソリューションを提供できる体制を整えるものです。今後は台湾子会社(思渤科技股有限公司)との連携も強化し、広く中国・台湾でのCAEの普及にも努めてまいります。

国内では株式会社ケイ・ジー・ティーを当社に合併し、可視化ソリューションとCAEソリューションの連携強化ならびに情報セキュリティにおけるサイバネットユニークの更なる追求・展開を期すことにしました。

新たなグループ会社としては、今後当社が強力に推進するマルチドメインソリューションのベースとなるPIDO(Process Integration & Design Optimization)ソリューション“Optimus”を開発しているNoesis Solutions NVが加わりました。一昨年グループ会社となった数式処理・複合物理モデリングツールを開発しているMaplesoft社、公差解析ツールを開発しているSigmetrix社と併せてグローバルなCAE開発子会社は3社となり、CAEベンダーとしてのサイバネットの基盤が構築された一年となりました。

国内では、当社開発製品である樹脂流動解析Planetsと音響解析WAONをANSYS Workbenchへ統合し、ANSYSにおけるマルチフィジックスの幅を広げることができました。これには国内だけでなく欧米やアジアからも多くのお問い合わせを頂き、今後の展開が楽しみなプロダクトとして生まれ変わりました。

また、光学分野では当社初となる測定装置(DXM43D)の開発にも着手しました。これは3Dディスプレイ開発におけるクロストーク及び明度の測定・評価が行える測定装置であり、当社の有する照明測定ノウハウ及びEDAの回路設計ノウハウを統合し開発したものです。現在の製品はメガネ式の3Dディスプレイ対応ですが、今後は裸眼タイプ対応の製品開発にも取り組んでまいります。

まさに、昨年度の当社を一言で表すと“統合”であったと思います。

さて、今年度ですが、当社はマルチドメインソリューションの構築へ大きく舵を取る一年となります。

マルチドメインソリューションとはその名の通り、複数の領域にまたがるトータルCAEソリューションです。ものづくりにおいては、様々な現象を同時にまた連続的に解析・シミュレーションする必要があります。今、ものづくりの現場でも1Dシミュレーション、MBD(Model Based Development)など言葉は違いますが、システムレベルでの全体シミュレーションが模索されています。当社は、これに1D-3Dの連携、3D-3Dの連携を含めて広く“マルチドメインソリューション”と称し、今後強く推進してまいります。

まさに“マルチドメインソリューション元年”です。

最後になりますが、3月11日に発生した東日本大震災でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。また、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げると共に、被災地の一日も早い復興を心より祈念致します。

当社グループもコーポレートメッセージである「つくる情熱を、支える情熱。」を実践し、微力ではございますが、被災地の復旧・復興、そして日本のものづくり復活に向けてパートナーの皆様と連携し、お客様の声に応え続ける、お客様の求めるサービスを提供し続ける会社であることを第一として取り組んでまいります。

引き続きご支援の程、よろしくお願い申し上げます。


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