バージョン 8.5 リリース情報

2017年4月にLightTools 8.5をリリースいたします。
LightTools 8.5では曲面上の照度結果表示、パラメーター感度調査、自由曲面設計、ライトガイドデザイナーなどに関する機能の強化が行なわれています。新機能の概要を以下に紹介します。

詳しい情報は、リリースノートをご覧ください。
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曲面受光器

LightTools 8.5では、曲面上の面受光器におけるメッシュマッピング機能が拡張されています。具体的には、球面およびUV座標系のメッシュへのマッピング機能が追加されました。結果、LightTools 8.5から利用できるメッシュマッピングタイプは以下の4種類になりました。

  • XYマッピング:平面やレンズ面で使用
  • 円筒マッピング:シリンダーやコーンで使用
  • 球面マッピング:楕円面、トロイド、球で使用
  • UVマッピング:その他のすべての面で使用


さまざまな受光器メッシュマッピング

これらのメッシュマッピングを用いると、複雑な面で収集された照度データを曲面上で確認できるため、非常に有用です。 もちろん、今までの平面受光器で利用できたものと同じ受光器フィルター、解析、最適化機能を使用できます。

このマッピング機能は、自由曲面など複雑な形状や構成のモデルの解析や、たとえば無影灯のような曲面に光を照射する光学系の設計や解析に特に役立ちます。 また、モデル内のホットスポット(光が集まるポイント)を簡単に解析できます。


ビデオ:Conformal Receiver Mesh Mapping video

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3Dデザインビューでの照度結果表示機能の拡張

LightToolsには、3Dデザインビューに照度のラスターチャートを表示する機能があります。これにより、モデル上で照度分布データの向きと分布を確認できます。 これまでのバージョンでは、モデル上の照度表示はダミー面上の受光器のみをサポートしていました。

このリリースでは、ほとんどの面タイプの受光器において照度分布を表示できるように拡張されました。これにより、複雑な面上で収集された照度分布データを、平面メッシュに投影した分布ではなく、曲面上に直接表示できます。つまり、さまざまな形状の面を評価面にでき、結果の解釈がより効率的で直感的に行えます。もちろん、照度データの表示設定(カラースキーム、スケーリング、等高線、メッシュライン、スムージング、表示色、線形と対数の切り替えなど)のLumViewerの設定を、モデル上の表示に反映させることもできます。


LED電球のドーム面上への照度分布表示


ビデオ:Illuminance Display in the 3D Design View video

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新しいパラメーター感度調査機能

LightToolsにはパラメーター感度調査ユーティリティとして、モデルに設定されているパラメーターの変化が特定の性能指標に及ぼす影響を自動的に連続解析する機能があります。これを用いることにより、設計者は最適な設計解を効率的に探索できます。

今回、パラメーター感度調査ユーティリティがパラメーター感度調査機能として大幅更新されました。この新しくなったツールを用いると、光学系におけるあらゆるパラメーターの組み合わせによる性能指標の変化の影響をさまざまな方法で解析できるようになります。

具体的には以下のような機能があります。

  • コンフィギュレーションの対応(複数のコンフィギュレーションで共通のパラメーターに対する解析が可能)
  • パラメーターのリスト指定やワイルドカードでの選択
  • スクリプトの実行(変数値変更後(評価前)や各評価サイクル完了後に実行)
  • チャート機能の更新(複数チャート表示の対応)
  • 2Dチャートの直接表示
  • グラフィックのGIF保存
  • 解析データの保存と読み込み


パラメーター感度調査機能 GUI


ビデオ:Parameter Sensitivity Analyzer video

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自由曲面設計機能の強化

この自由曲面レンズにおいて、設計機能マネージャーの光源タブに[2番目のレンズ面を含める]というオプションが追加されました。 このオプションを使用すると、光源と自由曲面の間にレンズ入射面としてコーニック面を追加できるため、レンズ入射面の定義をより柔軟に行えます。この新しい機能は、点光源や大きさのある光源の光収集効率を向上させるのに役立ちます。つまり、コンパクトで効率の良い自由曲面レンズを設計できます。


入射面のコーニック面形状指定

また、自由曲面設計機能で描画されているNSファン光線の表示、非表示を切り替えられるようになりました。

ライトガイドデザイナーの強化

ライトガイドの設計において、パイプに沿って均一に光を放射させることは簡単ではありません。 ライトガイドデザイナーは、ライトパイプのモデリング、解析、光放射を制御するためのライトパイプの光抽出構造の最適化を行なうためのツールです。
今回の機能強化により、ツールの柔軟性と使いやすさが向上しました。また、革新的なモデリング機能と効率向上のためのオプションが追加されています。つまり、自由度の高い形状や最適化目標の定義が可能になります。
具体的には、以下の機能が強化されます。

  • 非円形の断面形状
  • 長さに沿った断面のベジエスケーリング
  • HV座標系で光出射重心方向の最適化ターゲット指定
  • ライトガイド面を受光器(ライトガイド受光器フィルター利用)として使用
  • ライトガイドの端における受光器やテクスチャーの境界の変更の簡易化
  • 非一様な空間ターゲットの簡単な指定(セル領域とベジエ曲線やユーザー定義値を使用して設定)


自由度の高い形状やターゲット設定

街路照明ユーティリティの強化

このユーティリティでは以下の機能が強化されます。

  • IESタイプの光源を定義可能に(横断方向照射範囲とIES分類タイプの指定、もしくは関連するパラメーター(ピーク強度位置、強度半値径など)の設定)
  • 光源設定を示すチャート機能追加
  • IES光源の配光を満たす自由曲面レンズを自由曲面設計機能で作成

光源アレイユーティリティ

光源アレイユーティリティで、矩形配置だけでなく、放射配置が指定できるようになります。


光源の放射配置

サンプルモデルの追加

設計者が照明光学系を迅速に構築しシミュレーションするためのサンプルモデルが、LightToolsには豊富に登録されています。このサンプルモデルライブラリが更新され、LightTools 8.5の新機能をすぐに試せるサンプルモデルが追加されました。これにより、新機能を簡単に体感できます。

  • ドーム型のLED電球:自由曲面受光器のサンプル
  • 照明器の光源と背面リフレクター: 3D照度表示のサンプル
  • LED光源によるエッジ発光型バックライトディスプレイ:パラメーター感度調査機能のサンプル(LED光源の配置を対称に保ちながら、ディスプレイの輝度の均一性を測定し最適化)
  • ライトガイドモデル:空間輝度と出射角度が最適化された正方形断面のライトガイドと、ユーザー定義の断面形状で出射方向が最適化されたライトガイドを、ライトガイドデザイナーを使用して作成する方法を紹介

その他

  • 受光器設定にてメッシュ分割数の変更や必要なセルサイズの設定を行なう機能の追加
  • メッシュターゲットと重みの画像読み込みのサポート
  • LEDライブラリ、材質ライブラリ、光学特性ライブラリ、ガラスカタログの更新

補足

LightTools 8.5で追加されるすべての機能に関する詳細な内容は、LightTools 8.5リリースノートをご覧ください。