2016.02 ノーベル賞級の発見!重力波の観測について
「重力波が直接観測された」
というニュースが、科学情報ニュースだけでなく一般のニュース番組などでも報じられました。非常に微弱な現象であり、その観測は技術的にも困難だったようです。地道な研究が続いていたであろうことは容易に想像できます。
LIGOによる特設サイト。記者会見の様子や解説の動画が見られる。
https://www.ligo.caltech.edu/detection
では、具体的にどのような研究がなされていたのでしょうか。
さっそくGoldfire上の知識ベースを利用して、簡単に調査してみましょう。
今回の発表は、米国に本拠地を置く国際研究チームのレーザー干渉計重力波天文台(LIGO)によってなされました。
LIGOはマサチューセッツ工科大(MIT)をはじめ複数の研究者によって共同設立された機関です。そこで、Goldfireで提供しているMITに関する知識ベースを検索対象としてみます。また、報道から「LIGO」「Virgo」が重力波観測のキーワードであることが分かるので、これらも利用します。
まずはMITの知識ベースを対象とし、研究における課題を調査する意図で「何を向上させているのか」という点を調査してみます。
Goldfireの【知識検索】において目的を調査するためのキーワードと上記のキーワードを入力すると、クエリに関連する情報を整理して表示してくれます。
その情報を見ると、
「感度」
「背景雑音の存在による観測における限界」
「データの品質」
といった一般的な記載から「analysis of fluorescence energy transfer (FRET) measurement based on fluorescence lifetime microscopy」といった詳細な記述まで表示され、さまざまな課題に対する取り組みがあることが分かります。
情報元の論文には100ページ以上あるものも多くありますが、Goldfireなら読まずとも欲しい情報にフォーカスして効率的に情報を収集することができます。
次に、「感度の向上」や「精度の向上」のためにどのような方法を取っているのか調べてみます。
「感度の向上」や「精度の向上」というクエリを利用して調査すると、構造に関することやセンサー技術、または観測地の配置やネットワーキングに関するもの、観測するレーザーの出力や雑音対策のための「スクイージング」という技術に関する情報などがピックアップされてきました。これらのキーワードが分かれば、インターネット検索などで言葉や技術に関して詳しく知ることもできるでしょう。
また、上記の情報が抽出された情報源の年代を見てみると、2007年以降のもの、そして2015年に出されたものが多くあります。2015年にLIGOにおける大きな精度向上がなされたという報道情報もあったので、なるほどと思えます。
さらに、Goldfireの革新トレンド分析機能で「重力波の観測」の特許の出願傾向を見てみます。
1985年くらいから特許が見られ、数は多くはないものの右肩上がりで件数が伸びています。また2014年と2015年と連続で他の年度に比べて多くの特許が出されており、2015年の中頃〜後半には米国の政府系機関やMITによる特許が見られます。
「全体を知り、細部を見る」というのは、技術を理解するためには重要ですが、不慣れな技術に関しては「そもそも自分が何を知らないのか」ということが分かりません。
そんなときはGoldfireに聞いてみてください。わずかな手がかりから次々に上がってくる情報をたどり、技術を知り、そしてその知見を生かしてイノベーションの可能性が見えてくる、かもしれません。
LSC - LIGO Scientific Collaboration(LIGO公式サイト)
アインシュタインが予言した重力波、米中心のLIGOチームが史上初めて観測に成功 | TechCrunch Japan
▼今回使ったGoldfireの機能は...▼
セマンティック知識検索
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