コラム「Goldfireで何ができるのか?」バックナンバー

2014.8.25実用化された「量子コンピューター」とは?

「夢の技術」といわれていた量子コンピューターですが、すでに商品として存在し、大手IT企業が利用しているようです。市場に出たのは2011年ですが、最近この量子コンピューターの要となる技術を編み出したのは日本人であるという点に着目したいくつかの解説記事が見られました。

日本人が関係しているなんて...ちょっと気になりませんか?
早速Goldfireのリサーチ機能を活用して、簡単に俯瞰してみましょう。

冒頭でも触れた記事によれば、現存する商用の量子コンピューターでは「量子アニーリング」という技術がポイントとありました。Goldfireの知識検索で「量子コンピューター量子アニーリング」と入力して調べてみます。

まずは、ナレッジナビゲーターの「企業」を参照して特許取得状況を調べてみます。すると企業は一社しかなく(※)、数もダントツであり、その他は大学と個人名です。また特許取得件数のトレンドを見ると、この企業では2011年から特許取得が始まっており、その他の個人は2011年までで特許の取得が終わっています。
※クエリを「量子コンピューター」だけにして検索すると、多くの企業名が挙げられます。

何かありそうです。そこでこの企業の発明者リストを見ると、2011年まで特許を取得していた個人名がずらりと並んでいます。
なるほど。どうやらこの企業の独壇場のようです。

では次に「この量子コンピューターは何ができるのか」という点を調べてみます。冒頭の記事によると万能ではないようなので、何か特徴があるはずです。

この企業と関係する発明者の特許だけを検索対象とし、ナレッジナビゲーターの「応用」や「機能」といったレンズを参照してみます。
するとすぐに以下のような記述をピックアップできました(一例です)。

  • 巡回サラリーマン問題、マイクロ波タワーの最適配置、ポートフォリオ選択のような問題を量子コンピューターで扱える適切な形に変換してから解く。
  • デジタルコンピューターと量子コンピューターとをハイブリッドに使うことで、NP困難問題の局所最適解を求めるアルゴリズムがいくつか実現されている。
  • 離散最適化問題を解くことができる。

これらから、ある種の形式で表された問題を扱うことに適していることが推測されます。いくつかの記事では特定の問題にしか利用できない旨の記述があり、このこととも符合します。

さらに検索対象から特許を除外して検索してみると、計算アルゴリズムやアーキテクチャに関する研究情報や論文が多数あることも分かりました。

これらの状況から考えて、どうやら、もはや「夢の技術」という言葉は適切ではないかもしれません...

もっとも、その筋の本や解説記事を読めばまとまった情報が記載されているかもしれません。しかし、実際の特許や発明者、更には論文の内容やその数を目にすることで、具体的な理解が深まります。それに今回、Goldfireでの調査に要した時間は30分もかかっていません。

突如市場に登場する技術には驚かされます。おそらくその「芽」はどこかで出ていたのでしょう。しかし、情報の深い森から「あるかどうか分からないような芽」を見出すのは難しいものです。

Goldfireなら、隠れた事実を知り、小さな芽を「利用できる知識」として取り込むことができる、かも知れません。

▼今回使ったGoldfireの機能は...▼
ナレッジナビゲーター

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