コラム「Goldfireで何ができるのか?」バックナンバー

2013.7.29新しく追加された知識ベースの中身は?

先月(2013年6月)、ロシアのノーベル賞とも呼ばれる「グローバルエネルギー賞」を、旭化成フェローの吉野彰氏が受賞し、各種ニュースで大きく取り上げられました。吉野氏による充電式リチウムイオン電池の実用化が、エネルギー分野の発展に大きく貢献したと認められたのです。

リチウムイオン電池が与えたインパクトは説明するまでもありません。また、政府や各種調査会社による展望によれば、この先も市場規模の拡大が予想されています。一方で、米運輸安全委員会(NTSB)が2013年4月に開催したフォーラムにおいて、リチウムイオン電池の市場や技術の進歩が当初の予測より大きく下回っていると指摘されたという報道もありました。
この状況を考えると、リチウムイオン電池にはまだまだ技術の進歩の「のびしろ」があると言えるのかもしれません。

さて、先日Goldfireの知識ベースが増強されました。今回は、まだまだ気になる「リチウムイオン電池」を例に、新しく追加された知識ベースを使ってどのような情報が獲得できるのかご紹介します。

まずは、新しく加わった知識ベース「Chemical Research」だけを検索対象として指定し、Goldfireの知識検索に「リチウムイオン電池」と入力してみます。
すると直ちに、ナレッジナビゲーターにより、応用や利点などの情報が整理されて表示されます。ここでは利点レンズを参照してみると、

  • 電池の電解質溶液の熱的安定性の改善
  • 以上の料金安定性の改善

など、「一般的に注目に値する」情報や市場に関連のある情報が見られます。

また情報源のタイトルをざっと見てみると、

  • Lithium for Electric Vehicles? a Technology and Economic Assessment
  • Lithium, Lithium Minerals and Lithium Chemicals

など、IHS社による各種調査レポートが並んでおり、「Chemical Research」知識ベースからは、化学分野における密度の濃い情報が期待できると判ります。

さて次に、「ArXiv.org Articles」知識ベースだけを選択し、同じく「リチウムイオン電池」と入力します。今度は「コンセプト」レンズを参照してみると、

  • リチウムイオン電池電圧モデリング
  • 不動態化リチウムイオン電池電極表面

など、技術的に詳細な情報が見られます。また情報源を見ると、

  • Computation of Madelung Energies for Ionic Crystals of Variable Stoichiometries and Mixed Valencies and their application in Lithium-ion battery voltage modeling
  • Using atomic layer deposition to hinder solvent decomposition in lithium ion batteries: first principles modeling and experimental studies

などが並びます。これらは論文投稿サイトのArXiv.orgに投稿された各種研究論文です。「ArXiv.org Articles」知識ベースからは、多種多様で興味深い最新の技術情報が獲得できると言えそうです。

この他にも、「Standards Experts-SAE」知識ベースからは、自動車分野におけるリチウムイオン電池に関する各種規格の情報が、「International Union of Crystallography (IUCr)」知識ベースからは、リチウムイオン電池に関する材料面での様々な研究に関する情報が、といったように、それぞれの知識ベースから特徴的で興味深い情報が見られます。

ここでご紹介した他にも、多くの知識ベースが追加されています。
一度実施したリサーチでも、新たな検索対象とGoldfireの知識検索技術があれば、イノベーションを巻き起こすような価値ある情報が得られるかもしれません。ぜひお試しください。

▼今回使ったGoldfireの機能は...▼
ナレッジナビゲーター

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