コラム「Goldfireで何ができるのか?」バックナンバー

2012.1.23「傘」の未来は?

最近の折り畳み傘の小ささには驚いてしまいます。
「もうこれ以上小さくできないんじゃないか」とも思えます。
そんな「傘」に未来はあるのでしょうか?

「雨が降りそうだな。傘...持っていこうかどうしよう...」

こう迷うのは、多分「傘が邪魔」だからです。
そしてそれを受けてか、最近の折りたたみ傘にはとても小さなものがあります。
この先「傘」はどうなるのか?Goldfireの発想支援コンテンツ「システム進化パターン」を使って考えてみましょう。

傘の歴史から「進化パターン」を読み解く

まずは傘の歴史について少し調べてみました。

傘は4000年程前から使われており、13世紀には既に「閉じることができる傘」があったようです(当初は日傘で、雨傘は18世紀から)。そして20世紀初頭にドイツで折りたたみ式の傘が考案されています。

さて、このような傘の進化を「動く」という点に着目して追ってみると、

「閉じることができない」
     ↓
「閉じることができる」
     ↓
「小さく折りたたむことができる」

といったように、「動く箇所が増える」ように進化しています。
そしてこれは『「可動性」の進化パターン』に合致していることがわかります。
『「可動性」の進化パターン』とは、Goldfireの発想支援コンテンツ「システム進化パターン」に含まれている「19種類の進化パターン」の一つで、次のようなものです。

≪可動性の進化パターン≫
 工学的なシステムは「動く」ということに関して次の順序で進化していく。
 モノシリック→ジョイント→複数ジョイント→弾性体→液体・気体→電気式

例えば、「自動車のハンドル」はこの進化パターンに沿って進化してきたと言えます。

では未来の傘の姿をこの「可動性の進化パターン」を使って考えてみましょう。

開く大きさや角度を自由に調整できる...? 可動性を軸に未来の傘を考える

まず傘にこの進化パターンを当てはめてみます。

折りたたみ傘というのは「複数ジョイント」に相当すると考えられます。
とすれば、進化パターンの次の段階は「弾性体」なので、『「弾性体」のように開閉する傘』というコンセプトが未来の傘として考えられます。

例えば、弾力性のある樹脂の傘などはどうでしょうか?
使わない時はクルクルと巻いておく事ができ、使う時はビヨーンと戻るような傘です。またバネ式で開く傘は、この弾性を間接的に実現しているとも考えられます。

「弾性体」の次は「液体・気体」です。
『液体や気体で開閉する傘』というコンセプトでしょうか。
普段は丸めておいて、必要に応じて液体や気体の圧力で開くような傘といったイメージでしょうか。

これは既にありそうに思えますので、Goldfireの知識検索で調べてみます。
クエリ「傘を圧力で開く」で検索すると、空気の圧力で開く傘の特許が見つかりました。またその特許の引用関係から、そのような特許が複数あることが分かります。
ただし件数はとても少ないので、開発のチャンスはありそうです。

パターンの最後は「電気式」です。
恐らく電動で開くということでしょうか。電気式であれば微妙な調整も可能なので「開く大きさや角度を自在に調節できる傘」も可能かもしれません。更には何か場のようなものを発生させることで「傘は無くとも雨に濡れない」なんてことも...。

さて、今回は「可動性」という切り口で進化を考えてみました。
しかし切り口はこれだけではありません。素材や形状など色々な切り口があります。そしてそれらに対してそれぞれの進化のパターンがあります。そう考えると、今後まだまだ面白い「傘」が登場するのかも...とも思えます。

皆様も目の前のシステムにGoldfireの進化パターンを当てはめてみてください。
未来が少し見えてくるかも知れません。

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