コラム「Goldfireで何ができるのか?」バックナンバー

2011.7トリミング機能で、複雑にみえる問題をシンプルに!

「設計をもっとシンプルにできないだろうか…」
と悩んだことはありませんか?そんな場合は、システマティックに考えられる「トリミング機能」をお試しください。

設計をシンプルにできれば、コスト削減や信頼性の向上に結びつきます。更にはイノベーションを生み出す新たな設計コンセプトも生み出されます。キーボードという要素をなくしたタブレットPCや、胴体の機能を羽に集約させた全翼式飛行機などが良い例でしょう。
このような考案は「シンプルにしても重要な機能は損なわれない」ようにすることが重要です。そこで、今回は構成要素を削減し、シンプルな設計コンセプト生成を支援するGoldfireの「トリミング」機能をご紹介します。

Goldfireのトリミングプロセスは以下の手順で進みます。

  1. 対象とする製品やシステム、プロセスをモデルで表現
  2. 削減・変更したい要素を特定し、その要素を削除・変更するための代替案を検討する
  3. 2で生成した案を実現する手段を検討する

今回は、分かりやすい例として、診察券や会員カードのような「カードによる認証システム」について、何かと保有枚数が増えてしまう【カード】という要素をなくすことができないか検討してみます。
まず、このシステムについて「機能(=要素+作用)」の連鎖で表現した「機能モデル」を構築します。下図は、Goldfireで作成した機能モデルを模式図で表現したものです。

Goldfireで作成した機能モデルの模式図
※矩形は要素、矢印は作用

ここでは、システム簡略化に役立つかもしれないということで、利用者が持っていそうな【他のカード】や【携帯電話】も要素として定義しています。

次に、【カード】を使わなくても全体の機能の連鎖を保てるような代替案を検討していきます。
モデル内の【カード】を選択しウィザードを開始すると、【カード】が成す「認証システムに情報を与える」という機能について、「他の要素に代替させるか」「この作用自体を除去するか」というような強制発想を促す選択肢が複数提示されます。
これらの選択肢に応じて機能モデルが自動的に形を変えたり、「認証システムに情報を与える」という機能を成し得る要素を検索したりする発想支援機能が動作します。

今回の例では以下のような4つの案が導かれました。

  1. 【カード】とは別の新しい何かを使って情報を与える
  2. 利用者が直接認証システムに識別情報を与える(=人物認証)
  3. 【他のカード】を利用して識別情報を与える(=複数枚のカードを統合)
  4. 【携帯電話】を利用して識別情報を与える(=携帯電話を利用した認証)

これらの案に基づき、実現したい手段の調査・検討をそのままGoldfireで進めることで、強力かつ効率的なリサーチができるようになります。例えば人物認証やカードを一枚にまとめる技術や特許情報をリサーチしたり、それらを適用する際に生じる技術課題の解決策についてTRIZ手法でアイデア発想したりといったことが可能です。

設計変更のパターンは無数に存在します。しかし、複雑にみえる問題もGoldfireを使って可視化し、整理して順序よくシステマティックに検討すれば、より効率よく価値の高いパターンをもれなく見いだせるかもしれません。現存のシステムの価値を高めるためにも、ぜひ一度トリミング機能を試してみて下さい。

▼今回使ったGoldfireの機能は...▼
デバイス分析/プロセス分析

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