使い方に関するFAQ(バージョン 9) 軌跡に沿ってカメラを移動するようなアニメーションを行うには、どのようにすればいいですか?

EnSight Version 8.2.4(b) 以降、カメラ操作を行う機能が追加されました。
あわせて、ある定義した軌跡に沿ってカメラを移動するようなアニメーションを作ることもできます。
このドキュメントではカメラの操作方法について説明しています。
サンプルデータ ami.case を使っています。

1.データの読み込みと表示

まず、以下のフォルダにあるサンプルデータを読み込んでください。
CEI_HOME/data/ami/ami.case

飛行機の表示を面表示にしています。
(チュートリアル等をご参照ください)

2.カメラについての理解

まず、カメラについて理解するために、2つのビューポートを作成します。
ひとつは、通常のオブジェクト表示、もうひとつはカメラから見た表示のために利用します。
以下の方法でビューポートを追加してください。

  1. 画面左にある VPORT 機能を選択します。
  2. 次に上から3つ目のアイコンを一度クリックして開くアイコン群の上から3つ目(上下分割)を選択します。
  3. 画面が上下にわかれます。
    画面左にあるモードの選択から PART モードに戻しておきます。
  4. 画面下に並んだアイコンから “Transf” アイコンをクリックし、Transformationエディタを開きます。
  5. カメラをオンにし、カメラを確認します。

    Editor Function -> Camera メニューを選択します。
    開いたパネルで、Which camera からリストを選択し、Visible チェックをオンにします。

    8つのカメラがあります。
    まずはここでは、8つのカメラをそれぞれリストから選択し、Visible チェックをオンにしてみてください。
  6. ビューポート画面上で、いずれかの表示を縮小(マウス右ボタンで上下)して
    みてください。
    以下の例では、下側のビューポートで、オブジェクトを小さくしています。

    カメラの位置と方向を示すカメラアイコンが表示されます。
  7. 次にカメラから見たビューを表示してみます。
    Transformation エディタを再度開いてみてください。
    (開いたままの場合は、Editor Function メニューからGlobal Transform を選択します)

    EnSight のメイン画面の2つのビューポートのうち、上側のビューをマウスで一度、クリックし、選択します。
    Transformation エディタの画面下にある Tie viewports to camera のプルダウンメニューから8つのうちのカメラのひとつを選択します。
    例えば、C6 -1 -1 -1 View を選択してみてください。
    このカメラは、図の下側にあるカメラのうち、右斜め上にある○印のカメラです。

    上側のビューの表示が斜めから見た画像に変わります。
  8. カメラを動かしてみます。
    画面の上側のビューで、マウス左ボタンを押したまま、移動してみてください。
    Transformation エディタでカメラ表示にしている場合、カメラが移動します。

    上のビューでカメラを移動すると、下のビューで、カメラアイコンの表示、向きが変わる(パンする)のを見ることができるはずです。

    また、上側のビューで、マウス右ボタンを押したまま移動すると、カメラをオブジェクトに近づけたり、遠ざけたりすることができます。
    移動同様、下側のビューでは、カメラアイコンの位置が変わるのを見ることができます。
  9. カメラアイコンを移動してみます。
    画面下側に表示されているカメラアイコンは、マウスで操作することができます。

    まずはカメラアイコンが良く見えるように、下側のビューで、マウスを使って、拡大縮小、移動を行ってみてください。
    (通常のオブジェクト操作です)

    6番のカメラ Camera6 を見える位置に移動します。

    カメラアイコンの XYZ 軸(赤緑青)の中心付近をマウス左ボタンで押した状態(マウスカーソルが十字に変わります)で移動すると、カメラを移動することができます。
    また、XYZ の文字の近辺でマウス左ボタンを押した状態で移動すると、カメラの向きを振ることができます。

3.スプラインを使ったカメラパスの設定

ここでは、ある指定したパスにそって移動するカメラパスを作成してみます。

  1. 前のページから続けて操作している場合は、一度、EnSight を終了し、再度、ami.case ファイルを読み込み、ビューポートを上下に配置するところまで行ってください。

  2. カメラパスを配置するスプライン曲線を作成します。
    この作成方法にはいくつかありますが、ここでは、クリップ面を作成し、その面上をピックする方法で作成します。

    まず、流体領域を選択し、Z クリップ面を作成してください。

    面の作成方法については、チュートリアルガイド等をご参照ください。

    次にピック機能を使ってスプライン曲線を作成します。

    ピック機能から “Pick spline control point” を選択します。

    ビューの上側の面の上にマウスを配置し、キーボードから “P” キーを押します。
    位置を変えながら、何度か続けて押してみてください。

    ピックした点を結ぶスプライン曲線が作成できます。
  3. カメラをスプライン曲線上に載せます。
    Transformation エディタを開き、Editor Function からCamera メニューを選択します。

    カメラ C0:-Z View を選択し、Visible にチェック、また、Origin のプルダウンからSpline を選択します。

    表示画面にカメラアイコンが表示されます。

    下側のビューをカメラ視点に変更します。

    Transformation エディタでEditor Function メニューからGlobal Function に戻ります。
    下側のビューを選択してから、Tie viewports to camera メニューで C0: -Z Viewを選択します。

    画面上を確認すると、下側のビューがカメラ表示に切り替わります。

    ここで、“下側のビュー”で“マウス右ボタン”を上下してみてください。

    上側のカメラアイコンが移動しながら、下側のカメラビューが変わるのを見ることができます。

    カメラの注視点を変更します。
    今の状態は、スプラインの進行方向(Forward)にカメラが向いています。
    物体(飛行機)の方を向くように変更します。
    このパラメーターは、Transformation エディタのカメラの設定にあります。

    例えば図の例では、Focus を Node に設定し、且つ、Part を2 番にしています。
    飛行機パートのNode = 1 番にフォーカスします。
    その他、View angle なども変更してみてください。

    先ほど同様、“下側のビュー”で“マウス右ボタン”を上下すると、飛行機のノード1番(先端部分)を向いたまま、カメラを移動することができます。

    カメラの向きは、Transformation エディタのカメラの設定にある、Camera UPパラメーターで指定できます。
    また、位置を同パネルの上部にある幾何変換の設定で行うこともできます。

    注)バージョン 8.2.5(C) では、Camera UP 入力フィールドが操作できないという不具合があります。
    今後のバージョンで修正される予定です。
    また、バージョン 8.2.5(C)では、Focus を設定している場合、しばらく動かすと、この例では、カメラの UP 位置がZ 方向に自動調整(固定)されます。

4.流線に沿ったカメラパスの移動

スプライン曲線は、画面をピックする他にも存在するパートから作成したり、外部ファイルから読み込み作成することもできます。
ここでは、1本の流線を作成し、その流線上に沿って、カメラを移動してみます。

  1. 前章同様、一度 EnSight を終了し、ami.case ファイルの2つのビューポートを作成してください。

  2. 流線を点から発生します。
    まず、Transformation エディタを利用し、Editor Function メニューから
    Tools -> Cursor を選択してください。

    開いたカーソルの設定の一番下にある XYZ 入力領域で、
    X = -20, Y = 0, Z = -3 の位置にカーソルを設定します。

    画面上で、飛行機の前方にカーソルがあることを確認します。
    確認したら、流線を Cursol をエミッターとして作成してみてください。

    1本の流線が作成されます。
  3. 流線からスプラインを定義します。
    Transformation エディタを利用し、Editor Function メニューから
    Tools -> Spline を選択します。

    EnSight の画面のパートリストで、流線パート(3 - Particle trace part)が
    選択されていることを確認してから、Transformation エディタの中で、
    Create from selected part(s) ボタンをクリックします。

    画面上では、流線の上にスプライン曲線が表示されます。
    以降の操作は、前章と同じです。

    カメラの位置、Origin をこのスプラインに割り当てます。
    また、下側のビューポートをカメラ視線に固定してみてください。

    カメラを移動すると、その流線に沿って、カメラを移動することができます。

なお、外部ファイルからスプラインを作成するには、Transformation エディタのSpline にあるメニューから適当なスプラインを一度ファイルに保存してみてください。
同じフォーマットで座標を定義し、同エディタで読み込むことができます。

5.アニメーションと動画保存

作成したカメラパスに沿ってカメラを動かすには、また、動画として保存するには、キーフレームアニメーションを使って行うことができます。

カメラパスを設定した後、キーフレームのアイコンをクリックします。


最初のカメラ位置に移動した後、Create Keyframe ボタンを押します。
次に、最後のカメラ位置に移動し、再度、Create Keyframe ボタンを押します。

Run Animation ボタンで、カメラを移動することができます。
動画保存するには、Record ボタンで設定します。
(詳細はキーフレームアニメーションのヘルプを参照ください)



EnSight製品カタログ