【第6回】メルマガ4月号 テクニカルコーナーDFMとポストプロセスとしてのPCBドキュメント作成について
設計環境改善のためのDFM
みなみちゃんコーナーでお伝えしたような基板の設計変更という事態が起きないようにするためには、設計CADで行なうデザインルールチェックだけではなく、基板製造の容易性をチェックするDFMツールの必要性が高まってきています。より精密化した基板の試作から量産にかけて歩留りを良くして、機能的な制約とのバランスをとりながらいかに短期間で製品をリリースができるか。...。
その対策として、DFMをPCB CADと統合した環境の中で活用する傾向が強くなってきています。
(注:『 DFM 』 = Design For Manufacturingの略)
DFMツールには、基板製造と実装現場で発生している様々な問題点の解析が設計の途中段階でできるように、各プロセスに応じたルール項目などの仕組みを持っております。
尚、下記はDFMチェック結果の一例です。

画面に表示している層に接続するスルーホールの周囲には銅箔が必要だが、この例では途切れていることを示します。 |

パッドのレジストクリアランス端から配線幅の端までの距離
(=レジスト幅)が0.1mm未満となっています。 |
またPCB設計者向けDFM検証システムEnterprise3000では、この他にもHDI (High Density Interconnect) 解析機能も搭載されています。
HDI製造解析
HDIマイクロビア解析
*詳細につきましては、Enterprise3000のホームページをご参照ください。
ポストプロセスとしてのPCBドキュメント作成
基板製造〜部品実装後のプロセスポストプロセスに’PCBドキュメント作成’作業があります。
PCBドキュメント中には、基板に関する設計仕様、製造仕様、ガーバーデータ、部品情報、その他の個別仕様、検査項目等の様々な内容が盛り込まれます。また、全ドキュメントの形式は、一部は文書(紙)であったり、また一部はアスキーファイルの描画データであったり、設計CADデータはバイナリデータであったりと、紙での保管と電子データでの保管とに分かれて管理していることが多いと思います。
そこで、現在’PCBドキュメント作成’での問題点は、どのようなものがあるでしょうか?
下記に問題点のいくつかを列記しました。
問題点
- 現在使用されている多くのソフトウェアは、PCBドキュメント用として企画されていないため、機能が不足している
- PCBドキュメント作成に要する工数のデザインサイクルに占める割合が大きい(最大40%位)
- プロセスが煩雑で、且つマニュアル手法のためエラーが起こり易い
- 設計変更によるデータ/紙の頻繁な廃棄・再作成
…など。
作業環境によっては他にも問題点が存在するかも知れません。
PCBドキュメント作成の過程で起きる上記のような問題は、通常の図面作成ツールではPCBCADデータベースを直接読み込むことができないというところに端を発しているとも言えます。
ここでご紹介する「BluePrint-PCB」は、PCBCADのデータをODB++のフォーマットによって直接読み込むことができ、構築されたデータベースから部品表、PCB View、等を自動作成して「BluePrint-PCB」のシート上に配置し、各種図面作成することができます。
下記は、「BluePrint-PCB」図面例に対して、簡単な説明(赤枠)を付け加えてみました。

他にも、CADのデータベースを基にした部品表出力、面付け加工用図面作成…等の作成、編集が可能です。
このソフトウェアは単なる図面作成ツールではなく、基板製造図面や部品組立図面、パネル、個別図面にも対応する、インテリジェントな機能をもつPCBドキュメント自動作成ツールです。
*詳細につきましては、
BluePrint-PCBのホームページをご参照ください。