設計品質向上とCAE - ロバスト設計のための確率論導入 -
どんなに詳細にモデルを作り上げどんなに精度の良い解析を行ったとしても、製品にはバラツキがあり、それが性能へ影響を及ぼすことは避けられません。従来は安全率を用いた設計により性能保証を行ってきましたが、昨今のコンピュータや技術の進歩により、バラツキによる性能への影響を、定量的に評価できるようになってきました。
本書は設計イノベーションを実現するために、確率的予測手法の活用を検討されている管理者にとどまらず、実務者を含めた全ての方のガイドブックとなっています。具体的な例を示しながらCAEを利用したロバスト設計について分かりやすく解説しています。
本手法を用いることは意思決定における不安を軽減し、成功の確率を高め、企業全体の変革の一助となります。
著者:Mary Fortier,Alexander Karl,
Patrick Koch,Raviraj Nayak,
Ramesh Rebba & Shin-Chung Tsai
訳者:CAEユニバーシティ
監訳:松井和己(横浜国立大学)
販売価格:¥9,200-(税抜)
目次
- はじめに
- 品質管理とコンピューター支援エンジニアリング(CAE)
- ロバスト設計の例
- ポンプの設計
- 車両サスペンション設計
- エンジンシャフトの例
- システムとモデルの適格性
- システムとは
- モデルとは
- ロバスト設計とは
- コンピュータ支援ロバスト設計プロセス
- 顧客要件の理解
- 影響するパラメータとデータ収集に関する理解
- 感度解析の実施
- 実行に時間のかかるCAEコードの取り扱い(メタモデリング)
- 工学設計と最適化
- 設計のロバスト性評価
- 動特性によるS/N比
- 確率論的CAEとタグチメソッドの比較
- 結論と事業における価値
- 投資利益率 (ROI)
- 参考文献
付録
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