リリース情報バージョン11.0

CODE V最新バージョンCODE V 11.0がリリースされました。

リリース日

2017年5月

主な新機能と特徴

SpecBuilder および SpecEvaluator ─ 光学機器設計時に要求仕様・性能や到達度を表形式で一元管理・評価

CODE V 11.0では新機能SpecBuilderおよびSpecEvaluatorが追加され、設計を行う光学系に対する一連の要求仕様や目標性能を表形式で登録・管理し、設計過程で随時それら各項目への到達度を評価することができるようになりました。これにより、従来設計者自身によって様々な解析機能を使用して行われていた要求仕様の管理・評価プロセスを大幅に簡単・最小化できるとともに、設計方針の検証にも活用できます。さらに作成した設計仕様表を保存して複数の開発設計者間で共有して使用することができるため、光学機器の開発プロジェクト管理に役立ちます。

SpecBuilderは、設計を行う光学機器の要求仕様と目標値を表形式で登録するためのツールで、簡単かつ直感的に使用することができます。シノプシスの光学技術者や産業界のエキスパートの意見を反映した多様な仕様項目(光学的仕様、機械的仕様、性能指標、製造性、環境変化やコストに関するものなど)があらかじめ組み込まれているため、設計に必要となる項目をすばやく設定できます。さらにCODE Vのマクロ言語を使用して、設計者自身によるカスタマイズや新規作成も行えます。作成した仕様表は設計中のレンズとは独立して保存することができるため、複数の開発者間で共有したり、類似した別のレンズ開発に流用することもできます。

SpecEvaluatorは、SpecBuilderで作成した仕様表の各項目の評価を一括して行うツールです。仕様表にあるSpecEvaluatorボタンをワンクリックするだけで、設計中の光学機器の評価が実行され、要求仕様や目標性能の達成状況が表示されます。仕様や目標を達成していない項目はハイライト表示され、迅速に把握できるようになっています。また、評価実行時の詳細計算の結果にもアクセス可能となっています。


SpecBuilderおよびSpecEvaluatorによる設計プロセス管理

光線追跡アルゴリズムの強化

CODE V 11.0では、光線追跡の安定性を向上させ、主光線エラーの発生している光学系のトラブルシューティングを簡単にすることを目的とした主光線検出能力の強化が行われています。強化された主光線検出機能では、第1画角にて正常な主光線追跡が行われていれば、この画角の光線追跡情報を利用して他の画角の主光線追跡が行われます。これにより全画角の光線追跡が安定します。また、これまでは多数の画角で光線追跡の問題が発生している場合、個々の画角で補助設定を行い問題を解消する必要がありましたが、新バージョンでは第1画角の問題解決に集中すれば良いため、トラブルシューティングが容易になりました。

マクロ関数による点像関数(PSF)計算

CODE V 11.0では定義済みのマクロ関数PSF_1FLDおよびPSF_DATA_1FLDが追加されました。これらの関数は、引数で指定したズーム位置、画角、波長、フォーカス位置に対するレンズの点像関数を計算しますので、ユーザーは計算結果としてPSF ヘッダー情報、ストレール比、およびモーメントにアクセスできます。さらに、PSF_DATA_1FLDではPSF強度グリッド点の全てのデータにアクセスできます。これらのマクロ関数の結果を自動設計(最適化機能)のターゲットとして利用することで、ストレール比など、点像関数に関するパラメータ値を最適化することができます。

各種サンプルマクロの機能強化

  • 解析環境解析モデリング DNDTCALC:任意の波長および温度でのdn/dT値を計算するマクロが強化されました。マクロ実行後に生成されるENVANA.SEQマクロが変更され、CODE Vの環境変化(ENV)オプションで使用しやすくなりました。さらに、サポートしている材質カタログとして従来のSchott、オハラ、住田光学に加え、HOYAおよびNHGが追加されました。
  • ユーティリティマクロ REFCHECK:参照光線追跡の状況をチェックするためのユーティリティが機能強化されました。従来参照波長のみで行われていたチェックが全波長で行われます。また、チェック結果の確認や利用を容易にするため、出力形式が変更され、光線エラー有無を表すフラグのグローバル変数への格納が行われるようになりました。さらに、診断解析機能のひとつとしてGUIメニューからアクセスできるようになりました。
  • ユーティリティマクロZEMAXTOCV:Zemax/OpticStudio形式のレンズデータをCODE V形式に変換するマクロです。単一波長の光学系に関するバグが修正されました。
  • フォトニクスマクロ MULTIMODE_COUPLE: マルチモードファイバの結合効率を計算するマクロです。配列変数のサイズに関するバグが修正されました。

その他の更新および修正事項

  • 高解像度(4K)モニターでの表示が改善されました。これまでのバージョンでは4Kモニター使用時に表示が崩れる問題が確認されていましたが、CODE V 11.0では高DPI対応のための修正が行われ、適切に表示されるようになりました。
  • 各メーカーのガラスカタログが最新版にアップデートされました。
  • バグの修正

本リリースについての詳細および修正されているバグの情報等に関してはリリースノートをご覧下さい。
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