リリース情報バージョン10.7

CODE V最新バージョンCODE V 10.7がリリースされました。

リリース日

2014年11月

主な新機能と特徴

魚眼レンズの2次元像シミュレーション(IMS)

2次元像シミュレーション(IMS)とは、CODE Vで設計した光学系で物体(入力画像)を撮影すると、どのような像(結果画像)が得られるかをシミュレーションできる機能です。光学設計者と光学の専門知識を持たない関係者の間で、光学性能に関するコミュニケーションをとる際に役立ちます。

CODE V 10.7から、半画角が90度を超える魚眼レンズや超広角レンズに対しても2次元像シミュレーションが行えるようになりました。物体側入射角度を基準にして入力画像を像面上にマッピングすることで、これを可能にします。

具体的には以下の射影方式を選択して、2次元像シミュレーションを実行します。θ:物体側入射角度。

  • 中心物体高射影(Rectilinear object height mapping) :物体面上に入力画像をマッピング(CODE V 10.6までと同じ)
  • 中心物体角射影(Rectilinear object angle mapping):像高がtanθに比例
  • 立体射影 (Stereographic mapping):像高が2tan(θ/2)に比例
  • 等角(等距離)射影 (Equi-Angle (Equi-distant) mapping):像高がθに比例
  • 等立体角射影 (Equi-solid angle mapping):像高が2sin(θ/2)に比例
  • 正射影 (Orthographic mapping):像高がsinθに比例

2次元像シミュレーション(IMS)

立体射影方式で設計された魚眼レンズ(半画角80度)

撮影対象となる物体(入力画像)と2次元像シミュレーションで立体射影を指定して解析された像(結果画像)
※2次元像シミュレーションで得られる結果画像は、指定された射影方式でディストーション補正された結果となります。

自動設計(AUT)コンストレインツ:レンズのアスペクト比、一般的な誤差感度

レンズ直径に対するCT(中心厚)比やET(エッジ厚)比を直接制御するコンストレインツATC、ATEが追加されました。最適化において大きなサイズ変動を伴う場合にレンズの製造性を確実にする、という用途に対して特に有用です。


初期レンズのレンズアスペクト比と、レンズアスペクト比コンストレインツの指定範囲を変えて最適化した結果

計算効率の良い一般的な公差感度を制御するコンストレインツSN2が追加されました。これはSynopsysのORAエンジニアリングチームの開発した手法に基づいて計算されています。複雑な光学系に対するグローバルシンセシス(GS)やデフォルトの評価関数(横収差)を用いた最適化に有用です。CODE V 10.5で追加された誤差感度低減評価関数SABは直接的な制御を行えますが、SN2に比べ計算速度は遅くなります。


SN2を使用した場合と使用していない場合の最適化(AUT)の結果と公差解析(TOR)の結果

実像高画角タイプにおける光線追跡能力強化

ズームレンズを設計したりオンチップ画像処理を利用したりする場合、入射光の情報としてディテクタ上の特定点を指定して最適化する方が便利です。

実像高画角指定に対するCODE Vの光線追跡能力が強化され、以前よりも安定性が増しました。その結果、光線追跡エラーが減少し、光線追跡の速度も全般的に向上しました。これにより、実像高画角指定モデルを安定して最適化できます。また、CODE V10.7からは広画角モード(WID Y)使用時にも実像高画角が指定できます。


チャートの改良、機能拡張、操作性向上

CODE V 10.7では公差解析TOR、ユーザー定義-有限差分法、ユーザー定義-モンテカルロ法に関するチャートが改良されました。

また、診断解析の5次収差の値が棒グラフで確認できます。

そのほか、チャートに関して以下のような改良、機能拡張、操作性向上が行われました。

  • レンズの描画(VIE)で座標ポップアップ表示の切り替え
  • より見やすいデフォルトの線スタイル
  • 選択できる線スタイルの増加
  • マウスを用いたチャートの表示範囲操作
  • 新しいチャートメニューボタン:文字サイズの一括変更、線幅の一括変更、プレゼンテーション用テンプレート
  • チャートのリソース管理が改善され、一度に作成できるチャートが大幅に増加

チャートの改良

その他の更新および修正事項

  • 操作性向上のためのGUI変更:最適化(AUT)、BSP、2次元像シミュレーション(IMS)
  • BSPの出力情報改善:各面における波面収差許容量を超えるビームレットの合計パワーの割合表示
  • バグの修正
  • CODE V 10.7からサポート対象外OS:Windows XP

本リリースについての詳細および修正されているバグの情報等に関してはリリースノートをご覧下さい。
閲覧には事前にこちらからユーザー登録が必要です。