リリース情報バージョン10.6

CODE V最新バージョンCODE V 10.6がリリースされました。

リリース日

2013年9月

主な新機能と特徴

最適化の収束を速めるステップ最適化機能

CODE V 10.6では、ステップ最適化機能が追加されました。ステップ最適化は、Synopsysによって開発された新しい最適化アルゴリズムです。これにより、これまでも業界トップクラスにあったCODE Vの最適化機能が、更に強力になりました。

ステップ最適化には、主に以下2つメリットがあります。

最適化の収束を大幅に加速

最良解を得るために必要な時間(サイクル数)を短縮することができます。従来の最適化で数十サイクルも要していたところを、たった数サイクルで同じ性能まで収束させることができます。

望ましくない局所解をスキップ

設計空間中の、いわゆる”浅い”局所解領域をスキップすることで、望ましくない局所解にはまり込むことを回避できます。このため、従来の最適化と比較して、より小さな評価関数の値を持つ解(より性能の高い解)を発見することができます。

ステップ最適化は、多くの設計変数を持つ複雑な光学系に対して特に有用です(ズームレンズ、ステッパーレンズ など)。また、製造誤差が光学性能に与える影響の低減や製造コストの削減を行うために誤差感度低減最適化(SAB)を使用している場合も、最適化の速度を向上させることができます。なお、ステップ最適化はCODE Vのローカル最適化だけでなく、大域的な最適化手法である、"グローバルシンセシス"でも利用することができます。

以下はユーザー様からのコメントです。

Mr. David Williamson (Nikon Research Corporation of America Fellow)
"CODE Vのステップ最適化機能をマイクロリソグラフィレンズの設計で利用したところ、評価関数が大幅に低減しました。特に設計の初期段階ではその効果は顕著です。ステップ最適化の収束速度と効率性には感銘を受けました。長年CODE Vを利用してきましたが、その中でも一番大きな最適化機能の改良だと考えています。"

新しい2D、3Dチャート出力機能

また、主要な解析のチャート出力を強化しました。任意断面での情報表示や、マウスでポイントした位置の数値データの確認など、解析結果をより詳細に素早く確認できるようになりました。

2Dと3D チャート出力

CODE Vの主要な解析機能のカラーチャートとラインチャートが大きく改良されました。ユーザーが光学系の性能の視覚化や、プレゼンテーションを行う場合などに有用な新しい表示機能やその他多くの機能を追加しました。例えば、3Dチャートの拡大縮小や回転、カラーチャートの2D表示と3D表示の切り替え、任意の断面図表示、レンダリングと配色の設定、マウスをポイントした点のデータ表示、など様々な機能を利用できます。

新しい2D、3Dチャート機能は様々なカスタマイズ機能を提供します。ユーザーはカスタマイズしたチャートをテンプレートとして保存し、後から読み込んで利用することができます。また、これらをCODE Vのチャート出力のデフォルト設定とする事もできます。


ユーザビリティの改良

CODE Vの最適化、ビームシンセシス伝播(BSP)、点像関数(PSF)、MTF 機能のグラフィカルユーザーインターフェースを全く新しい構成に変更しました。直観的に理解でき、効率的な作業の流れとなるように編集されたシンプルなウインドウ構成は、特に最適化の設定やビームシンセシス伝播解析で威力を発揮します。

新規解析オプションの追加(診断解析)

診断解析のカテゴリーに、以下の解析オプションが追加されました。

波長による焦点シフト 波長ごとの近軸焦点位置と波面収差ベスト位置のプロットを出力します(軸上色収差)
倍率色収差プロット 倍率色収差を解析し、リストとプロットを出力します
光線入射角 像面への光線の入射角度についてのリストとプロットを出力します
周辺光量比 周辺光量比を計算し、リストとプロットを出力します

その他の更新および修正事項

  • ガラスカタログの更新(CDGM、HOYA、Ohara、Schott)
  • サンプルマクロの修正(NHGprv.seq、DNDTCALC.seq)
  • ドキュメントの修正
  • バグ修正

本リリースについての詳細および修正されているバグの情報等に関しましては、リリースノートをご覧下さい。
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