V18新機能:粒子のクロップと空間間引きで粒子観察の手段が豊富に

Ver.18.0 では 「マーカー」 メソッドの機能が強化され、「粒子のクロップ」 と 「粒子の空間間引き」 が可能になっています。

粒子のクロップ

粒子の存在領域(矩形)の中から一部分だけを抽出し、その部分だけマーカー表示を行う機能です。
粒子が存在する領域全体の内の一部分を観察したい場合等に利用できます。

使い方

「マーカー」メソッドの下部に「クロップ」チェックボックスが追加されています。
チェックを入れるとその下に関連パラメータが表示されます。

クロップ形状は「スライス」「ボックス」「球」「円柱」の4種類から選択できます。
それぞれ独自のパラメータを持ち、「クロップ方法の選択」で選んだ形状に応じてその下のパラメータ表示が切り替わります。

スライス

ローカル座標軸に垂直な、厚みのある板状の領域を抽出します。
軸とスライスの厚さの変更、軸上の垂直移動が行えます。

ボックス

各面がローカル座標軸に平行な直方体領域を抽出します。
ボックスの各軸方向のサイズ変更と、ボックス中心位置の平行移動が行えます。

球形状の領域を抽出します。
球の半径と中心位置の平行移動が行えます。

円柱

円柱形状の領域を抽出します。
上底と下底の中心位置の指定と円柱の太さ(半径)、円柱の長さ調整が行えます。
他3つの形状と違い、領域内の任意の角度で領域指定できます。

4つの形状の領域や位置の指定には相対値と絶対値のどちらかを選択できます。
※形状により、相対値と絶対値の入力が併設されている場合と切り替え用チェックボタンがある場合とに分かれます。また、一部の調整用パラメータは相対値のみの入力となります。

4つの形状に共通するパラメータはそれぞれ以下の意味を持ちます。

「クロップ領域の表示」

クロップ領域を表す白線の表示/非表示の切り替えを行います。

「領域内部を表示」(スライスは除く)

チェックが入っていると指定領域内部の粒子を表示します。
チェックを外すと指定領域の外部の粒子を表示します。

「読み替え時に相対値を保持」

チェック有の場合、データの読み替えにより領域全体の大きさが変わった時にその変更後の大きさに合わせてクロップ領域サイズの自動変更が行われます。
チェックを入れない場合は、クロップ領域サイズは読み替え前の状態を維持します。

粒子の空間間引き

V17以前の「データの圧縮」による間引きは、節点の定義順で行われています。
そのため、離散点 FLDデータ等の定義の仕方によっては偏った間引きが行われてしまう場合があります。

Ver18.0の新機能 「空間間引き」では、データ領域全体に対する各粒子(節点データ) の位置を考慮し、領域全体に万遍なく粒子が存在するような間引きが行えます。

具体的には、粒子全てを内包する矩形領域を格子(グリッド) で分割し、各格子内の粒子から 1つだけを残す、という処理を行います(下の図を参照)。つまり、格子分割を細かくするほど多くの粒子が残ることになります。

「マーカー」メソッドの上部に「空間間引き」のチェックボックスが追加されています。チェックを入れると、その下に関連パラメータが表示されます。

「選別方法」 は、格子内から1つの粒子を選ぶ方法を指定します。

「格子内で成分値が最大」

 成分値(「データの選択」 で選択されているもの) が最大の点1つを残します。

「格子中心から最短」

 格子中心に一番近い点1つを残します。

「格子(空間分割)数」

XYZ 各軸方向の格子の細かさを指定します。これらを大きな値にするほど格子は細分化され、多くの点が残ります。


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