その他 データの読み込み速度が遅いので速くしたい。

対処方法

読み込み速度については一般的に、

  1. アスキーデータよりもバイナリデータの方が読み込みは速くなります。
  2. 時系列データの場合、すべてのステップを1つのファイルにまとめるよりも、ステップ毎にファイルを分けた方が読み込みは速くなります。

構造格子(FLD)型データについて

FLDデータのファイルフォーマットには、ヘッダーファイルを独立して作り他のデータを参照する『参照型フォーマット』と、ヘッダーとデータを一体化させた『ネイティブフォーマット』の2種類があります。
『参照型フォーマット』は読み込み順番を細かく指定できるなど汎用性を持たせた形式となっていますが、それ故に読み込み速度の面が多少犠牲になっています。
各フォーマットを読み込みの早い順に並べると、一番速いのは『ネイティブフォーマット』、以降『参照型フォーマット(バイナリ)』、『参照型フォーマット(アスキー)』と続きます。

ネイティブフォーマット作成には出力プログラム作成が必須ですが、MicroAVSのアスキー→バイナリ変換機能を使う事でMicroAVSを介した作成が可能です。
(下記「MicroAVSのアスキー→バイナリ変換機能を使う」を参照)

なお、参照型フォーマットの場合も『読み込み速度が速い読み込ませ方』が存在します。具体的には「節点を主体にした並べ方」よりも、「各成分や各座標値を主体にした並べ方」の方が読み込みが速くなります。

例:座標値を読み込ませる場合、節点を主体にして X1,Y1,Z1,X2,Y2,Z2,......,Xn,Yn,Zn と並べるよりも、各座標値ごとに X1,X2,...,Xn,Y1,Y2,...,Yn,Z1,Z2,...,Zn と並べた方が読み込み速度は向上します。

※FLDフォーマットの書式で言えば、"stride" の値が1になるようなデータの並べ方をする、という事になります。

非構造格子(UCD)型データについて

UCDデータはアスキーフォーマットとバイナリフォーマットがありますが、バイナリフォーマットの方が読み込みが速いのはもちろん、ファイル内にNULL値設定を仕込める等の利点があります。
また、バイナリフォーマットでは座標値や成分値の定義の方法が複数選べますが、その中でも読み込みの早い形式と遅い形式があります。
読み込みの早い形式は [座標値記述タイプ2]、[節点データ記述タイプ2]、[要素データ記述タイプ2]です。
これらの記述タイプの詳細は、ヘルプの [あなたのデータは?]-[非構造格子データ(バイナリ)の書式]をご覧ください。

MicroAVSのアスキー→バイナリ変換機能を使う

上記の1について、自分でバイナリデータを作成するのが難しい場合は「アスキー形式で作成し、“MicroAVSのアスキー→バイナリ変換機能”を使ってバイナリにする」という方法もあります。この場合、最初にアスキー形式で読み込ませる時は時間がかかりますが、以降はバイナリ変換したファイルを読み込ませることで速度アップが望めます。
また上記の2についても、ソルバーが全ステップを1つのファイルにしか出力できない等の場合でも“MicroAVSのアスキー→バイナリ変換機能”を使う事で、元々1ファイルにまとめられている時系列データを1ステップ1ファイルに分割する事ができます。

使い方

[構造格子データ・ファイルの読み込み]または[非構造格子データ・ファイルの読み込み]パラメータ操作パネルの最下部に、[データの保存]ボタンがあります。

クリックしてファイルダイアログで名前指定する事で、現在読み込んでいるFLD、UCDデータをFLD、UCD形式で保存し直します。FLDはネイティブフォーマット、UCDは[バイナリフォーマット]にチェックを入れる事でバイナリ形式で保存できます。
[連番保存]にチェックを入れて[保存フォルダ]、[接頭・接尾文字列]等の設定を行った上でステップ再生を行うと、再生と同時にステップ毎に連番ファイルとして保存されます。

※本機能の制限として、元ファイルでラベルが定義されていた場合、そのラベルは消えてしまいます。