MicroAVS バージョン13 リリース情報

MicroAVS バージョン13のリリース情報を掲載しています。

リリース概要

MicroAVS バージョン 13

本バージョンでは、マルチスレッド機能を強化し、Windows7対応を行いました。

リリース日

2010年1月

主な新機能と特徴

非構造格子の可視化をより「解りやすく」

材料番号による表示コントロール

非構造格子の可視化メソッドにおいて、材料番号を選択することで材料ごとに表示・非表示のコントロールができるようになりました。 コンターや等数値面などの可視化オブジェクトを、指定した材料番号部分のみに表示できます。


左:通常のタマネギ等数値面表示、右:材料番号で指定した部分のみタマネギ等数値面表示

ボリュームレンダリング拡張

正規直交格子以外のデータ( FLD rectilinear, FLD irregular、UCD )にボリュームレンダリングを適用できるようにしました(※データは正規直交格子に補間され、成分値は Byte型または Short型にマッピングされてからボリュームレンダリング表示を行います)。

非定常流や複雑な流れをより「判りやすく」

「パーティクルトレース」メソッドに『流跡線』の表示機能を追加

時系列パーティクルトレースの「軌跡表示」が拡張され、『流跡線』として表示できます。


同じシードポイント(発生位置)における『流跡線』と「流線」メソッドの比較
(データ提供:CHAM Japan社)。
『流跡線』は黄色、「流線」は青で表示。「流線」メソッドでは現時刻のベクトルだけを使って線を描くのに対し、『流跡線』では最初の時刻から現時刻までのベクトルの時間変化をパーティクル(赤)に反映させ、その軌跡を描きます。

「流線」メソッドにチューブ表示機能を追加

「流線」メソッド専用のチューブ表示機能を追加しました。 既存機能の「チューブ表示」とは違って、「共通モード(ソフトウェアレンダリング)」時でも利用可能です。 さらに成分値をチューブの太さに反映させることができます。 流速の大きい流線を太くする等、より視覚に訴えかける流線表示が可能となります。


左:通常のチューブ表示、右:成分値(流速)による太さ変更

「流線」メソッドに旋回方向による色付け機能を追加

旋回方向で色分けすることで、複雑な流れの中においても特定方向に渦を巻く流線を判別しやすくなります。

大規模データ可視化をより「試しやすく」

マルチスレッド対応機能としてパーティクルトレース生成処理を追加(Pro版のみ)

パーティクルトレースの生成処理をマルチスレッドに対応させました。 マルチコアCPU上で大量のパーティクルの生成時間を短縮することができます。

マルチスレッド対応機能としてボリュームレンダリング処理を追加(Pro版のみ)

ボリュームレンダリング処理もマルチスレッドに対応します。 マルチコアCPU上で大きなデータや高解像度でボリュームレンダリングする際に効果を発揮します。

CPUコア数を自動取得し、スレッド数(初期値)に反映(Pro版のみ)

インストールするマシンのCPUコア数を自動取得し、初期値設定パネルの「スレッド数」に反映させるようにしました。

より「使いやすく」

複数の時系列ファイルの同期再生パネル

これまではスクリプトを記述・実行してアニメータに保存してから確認するしかなかった複数時系列ファイルのステップ制御を、簡単に行える制御パネルを追加しました。 複数の時系列ファイルを同時に読み込んだ場合(時系列FLDと時系列MGF、複数の時系列MGF等)に、すべての時系列ファイルのステップを同期させて操作することができます。

FLD作成支援ツール新版

Fieldデータ(*.fld)ファイルの作成を容易にする「FLD作成支援ツール」。 本バージョンにおいては、この支援ツールを刷新し、より分かりやすく、使いやすくしました。

Pro版フィルターの改良

Pro版では、Visual Studio 2008 を使って、独自データフィルター機能を追加することができます。 このフィルター機能の標準フィルターとして、以下のフィルター機能が追加されました。

  • ベクトルの大きさ:ベクトル3成分からその大きさを計算します。
  • 渦度:ベクトル3成分から回転を計算します。
  • 発散:ベクトル3成分から発散を計算します。
  • 勾配:入力データから勾配ベクトルを計算します。

例えば、下図では、ベクトル場に対し、渦度を計算、その大きさのコンター図を表示しています。

これらのフィルターは、ソースコードで提供されていますので、ユーザーが独自ルーチンに改良することも可能です。

GUIの機能追加

マウスホイールによるスクロールに対応し、変更したいパラメータへのアクセススピードがより向上しています。

その他の機能追加

POV-Ray出力に対応

MicroAVSで表示したオブジェクトをPOV-Ray形式で出力することができます。 POV-Ray(フリーソフト)の本格的なレイトレーシング機能を利用することで、物体自身の落とす影や光の反射、屈折などを取り入れた美しい画像を作成できます。

使用環境の更新

最新のOS、コンパイラ環境に対応しています。 Windows7に対応、フィルタ関数については Visual Studio 2008 に対応しました。