Planets] 4.1 リリース情報

2014年10月、Planets] 4.1がリリースされました。
今回の主なバージョンアップ内容は以下の通りです。

Planets] 4.1 主なバージョンアップ内容

新機能

樹脂の含浸成形(Resin Transfer Molding)解析

含浸成形(Resin Transfer Molding)はCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を製造するためのポピュラーな製造法の一つです。この方法では、まず繊維のみの強化基材(ドライファブリック)を型に設置し、その型を閉じた後、繊維に樹脂を含浸させることでCFRPを成形します。Planets] 4.1より、この樹脂の含浸過程を、異方性の浸透係数(繊維間への樹脂の浸透のし易さ)を考慮しつつ計算することが可能になりました。
詳細は以下事例をご参照ください。
http://www.cybernet.co.jp/ansys/case/analysis/333.html

強化された機能

境界条件定義

初期配置の定義に名前選択が利用できるようになりました。
例えば利用頻度の高い円筒状の配置なども、従来はパーツ分割を必要としましたが、本バージョンからは円筒座標を利用して節点の名前選択を作成しておくことで容易に適用できるようになりました。

エアベントの機能が強化されました。
従来はオプションファイルの編集を必要とした寸法変更をGUIで設定できるようになりました。また、エアベントの定義位置にシンボルを表示させることが可能となり、画面上での確認が容易になりました。

注入点の指定に複数節点を指定することが可能になりました。
Planets]の解析ディレクトリ(Mechanicalのソルバーファイルディレクトリと同列に存在する”PLANETS”フォルダ)に、節点IDが記述された”_inlet_nodes.txt”というファイルを保存することで、解析中にそれらの節点IDが注入点として利用されます。”_inlet_nodes.txt”の書式は節点の名前選択をエクスポートした際のファイル形式と等しいため、名前選択を用いて効率よく定義することが可能です。

メカニカルバルブゲートが定義可能になりました。

計算実行

メルトフロント計算の処理過程の改良により解析精度が向上しました。
アルゴリズムの改良により、ソルバースピード1(精度を最重視したモード)と同等の結果をソルバースピード2〜5でも得られるようになりました。これにより、精度よりも計算コストを重視した解析(傾向のみを把握したい場合、定性的な評価でよい場合、など)において、従来よりも精度の良い妥当な解を得られるようになりました。


異なるソルバースピードでのメルトフロント結果の比較

プロジェクトの更新が可能になりました。
Planets]の樹脂流動システムおよびその周辺システム(金型冷却解析やそり解析)用に、プロジェクト画面の[プロジェクトを更新]ボタンに相当する機能を実装しました。システム全体のアップデート(自動再計算)が可能になり、ANSYS Workbenchのアドオンツールとしての利便性を一層享受できます。

結果処理

ボイドマーカーが実装されました。
従来バージョンでは充填完了時に消失したボイドは位置を確認することができませんでしたが、Planets] 4.1では充填過程で生じた全てのボイドを結果として表示できるようになりました。

そり解析

射出圧縮解析の変形後形状を用いたそり解析において異メッシュが利用可能になりました。
射出圧縮/プレス成形解析を行った場合、変形後形状のメッシュ(“deformedMesh.cdb”)が自動的に解析フォルダに出力されており、後段のそり解析で利用できます。この際、従来バージョンでは”deformedMesh.cdb”の再メッシングはできず、射出圧縮/プレス成形解析と同一のメッシュを用いる必要がありましたが、Planets]4.1より再メッシングが可能となり、異なるメッシュでのそり解析が可能になりました。これは変形後形状がCADなどでモデリング可能な場合には、別途作成しておいたジオメトリデータも利用できることを意味します。これにより射出圧縮/プレス成形解析とそり解析の双方で目的に応じたメッシュを使い分けることが可能になりました。

射出圧縮/プレス成形解析とそり解析で異なるメッシュを用いた例


射出圧縮/プレス成形解析時のメッシュ
(密で精度を重視したメッシュ)

そり解析時のメッシュ
(粗で計算コストを重視したメッシュ)

その他

FPAC.DATA内のパラメータを任意に部分的に差し替えられるようになりました。
FPAC.DATAはPlanets]の樹脂流動ソルバーが計算の際に実際に読み込むファイルです。
一部の特殊な設定のために当ファイルを直接編集する必要がある場合、その操作が従来よりも容易に行えるようになりました。

 

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