CYBERNET

CAEを学ぶ

低減積分(ていげんせきぶん)

英訳:reduced integration

低減積分とは、要素の積分点の数を減らして計算する手法です。たとえば二次元四辺形要素では、一般的に4つの積分点がありますが、低減積分ではこれを1個に減らすなどして計算します。

低減積分には、大きく分けて一様低減積分と選択低減積分があります。

一様低減積分は、せん断変形・体積変形に関わらず一様に低減積分する手法です。せん断ロッキングおよび体積ロッキングを防止できますが、曲げに対して柔らかすぎる挙動となる傾向があります。また、アワーグラスモードが発生する危険性もあります。

選択低減積分は、体積変形に関してのみ選択的に低減積分する手法です。体積ロッキングを防止できますが、せん断ロッキングは防止できません。

Ansysにおける取扱い

  • Ansysの構造解析用の要素では、一様低減積分および選択低減積分を利用できます。

CAE用語辞典の転載・複製・引用・リンクなどについては、「著作権についてのお願い」をご確認ください。

Ansys、ならびにANSYS, Inc. のすべてのブランド名、製品名、サービス名、機能名、ロゴ、標語は、米国およびその他の国におけるANSYS, Inc. またはその子会社の商標または登録商標です。その他すべてのブランド名、製品名、サービス名、機能名、または商標は、それぞれの所有者に帰属します。本ウェブサイトに記載されているシステム名、製品名等には、必ずしも商標表示((R)、TM)を付記していません。 CFX is a trademark of Sony Corporation in Japan. ICEM CFD is a trademark used by Ansys under license. LS-DYNA is a registered trademark of Livermore Software Technology Corporation. nCode is a trademark of HBM nCode.