3D図面による公差解析情報の積極的活用

目次

CETOL 6σによるDRでの公差検討

このマスターデータとなる3DCADモデルに入力する公差情報の質を高めるためには、設計の早い段階で設計者、生産技術者、購買担当者などものづくりにおける様々な立場の担当者間で、より深い議論を行い公差設定を詰めることが重要なポイントになります。

またCETOL 6σの公差解析モデルは、部品単位やサブアセンブリ単位でも設定する事が可能なため、サプライヤー側で設定した公差解析モデルをマスターデータに組み込むことで、サプライヤーも含めた議論を行うことも可能です。

このより深い議論を行うために必要となる条件は、参加者全員が現在の状況をその場で確認できる環境と、適切な判断をするための情報の提供になります。

一般的にこの様な議論はデザインレビュー(DR)で行われますが、多くの場合DRで指摘された事項は、各担当者が持ち帰り検討し後日報告する形が用いられるため、議論を深めることが難しくなりがちです。

更にこの進め方では結論が先延ばしとなり、意思決定の遅れによる開発スケジュールの遅延が生じます。

この問題を解決する方法として、DRでのCETOL 6σの活用が考えられます。
DRの進め方としては、CETOL 6σのデータを含むマスターデータを参照しながら、寸法の重要度を示す「寸法寄与度」と公差の寄与割合を示す「公差寄与度」の2つの解析結果を元に検討を行います。

この2つの定量的数値を活用する事により、

  • 厳しく管理すべき寸法
  • 品質改善に有効な公差
  • 加工/組立性向上のため緩和できる公差
を明確な根拠に基づき適切に判断する事が出来ます。

また議論の中で出た修正案の有効性については、短時間で解析を行う事が出来るCETOL 6σの特長を生かし、その場で速やかに検証する事が出来ます。

更にCETOL 6σで行った検討結果は、同時にものづくりのマスターデータとなる3DCADモデルに反映されます。

この様にDRでのCETOL 6σの活用により、議論を深めマスターデータとなる3DCADモデルに含まれる公差情報の質を高めると共に、意思決定を加速し開発スケジュールの遅延を防止します。

3D図面による公差解析情報の活用効果

ものづくりのマスターデータとなる3DCADモデルが完成すれば、例えば生産技術者であれば組立冶具の設計検討、品質管理部門であれば、品質検査での測定箇所や測定方法の検討に、3DCADモデルに含まれた3D図面のデータと公差解析結果を適宜活用する事が出来ます(図3)。


図3 意思決定の根拠となる情報

更に3DCADモデルで一元管理された公差解析情報を、技術者間で共有する事により意思疎通が促進され、重要管理寸法の見落としや、設計図と加工図で寸法基準が異なる等の設計意図の読み違いによるトラブル防止にも効果を発揮します。

この様に3Dアノテーションを活用した3DCADモデルにCETOL 6σの公差解析情報を保存したものづくりのマスターデータを作成する事で、製品企画から出荷に至るものづくりの様々なプロセスで公差解析情報が活用でき、手戻り及び再調整による開発スケジュールの遅延を防止し、コストバランスのとれた品質・性能の維持が可能となります。


図4 ものづくりのあらゆる場面での3D図面データと公差解析情報の活用

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