3D図面による公差解析情報の積極的活用

目次

公差解析情報活用の現状

現在のものづくりのプロセスにおいて、3DCADモデルを利用したCAEによる設計検証は必要不可欠なものとなっています。しかし3DCADモデルが、一切のバラツキを含まない理想形状であるのに対し、実際の製品は、加工精度、組立精度など様々な要因により形状にバラツキが生じ、品質・性能に影響を及ぼします。

ものづくりの早い段階でバラツキの検証を適切に行っていないと、生産部門から設計部門への手戻りや、組立時の再調整が発生し、開発スケジュールの遅延につながります。

更に想定外のバラツキを持つ製品が市場に出回ってしまうと、クレームやリコールといった、企業ブランドの悪化と言う致命的な状態に陥る可能性があります。

このバラツキを、コストと品質のバランスを取りながら、適切な値に落とし込むための重要なカギとなるのが公差解析です。

しかし、この公差解析の重要性に気付きつつも、積極的に取り組まれている企業が少ない事も事実です。また取り組まれていたとしても、設計部門での確認や生産部門での改善検討といった具合に、それぞれ単独の部署での活用にとどまり、情報の積極的な共有が行われていないように思われます。

公差解析の情報が積極的に共有されない要因として、

  • 図面情報と別で管理されているため参照しにくい
  • 各部門/担当者独自の手法で行われている
  • 3DCADモデルを積極活用していない
等が考えられます。

3次元公差マネジメントツールCETOL 6σの特長

次元公差マネジメントツール『CETOL 6σ』は、3DCADにアドインした操作環境を提供しており、公差解析に関する全ての情報を、CADデータの一部として保存します。これにより、CETOL 6σを使用できる環境にあれば、いつでも設定されている公差の根拠となる公差解析の結果を参照する事が出来ます(図1)。


図1 3DCADにアドインした操作環境

しかし3DCADを活用していない部門では、2次元図面が主たる情報となるため、3DCADデータに含まれている公差解析の情報を、有効活用できない状態でした。

ところが各3DCADの3D図面作成機能は年々充実しており、3D図面への移行を検討している企業も増加しています。これに伴い、これまで2次元図面を情報源としていた部門でも、公差解析情報を気軽委に参照できる機会が増加しています。

そこでCETOL 6σの最新バージョンでは、3D図面との親和性を高めるため、CADの3Dアノテーション情報の取り込みと双方向で公差情報のリンクを取る機能を追加し、設計者の意図を正確に反映した公差解析モデルの構築と、CETOL 6σで行った公差検討結果の3Dアノテーションへの反映を素早く行うことを可能としました(図2)。

公差の管理を3Dアノテーションを介してCETOL 6σで行うことにより、ものづくりのマスターデータとして3DCADモデルの活用が広まり、各プロセスで必要に応じて公差解析情報を参照する事が出来ます。


図2 3Dアノテーションとのリンク

>>次ページ:CETOL 6σによるDRでの公差検討

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