[シンフォニアテクノロジー株式会社]「我々も現場で積極的に手を動かし、汗をかくようにしています」 〜電磁クラッチやパワエレ機器の設計現場で、ANSYSが活躍〜 -3-

目次

材料力学とANSYS操作教育の講習会を定期開催。
今では設計者が主体的に解析を実施。妥当性の検証など、開発本部はサポート役

- 御社のCAE教育活動についてお聞かせください。

塩崎 当社では、お客様から解析結果やその結果の解説を求められることが少なくありません。設計者も、きちんとした基礎知識を身に付ける必要があります。そのため設計者向けのCAE教育はずいぶん前から実施してきたのですが、定例化したのはこの数年、稲葉が異動してきてからです。
稲葉 前の部門で設計をしていた頃から解析をしていたのですが、当時から基礎教育の必要性を強く感じていました。そこで講習会を定例化することを提案し、教材作成や講師も自分で担当してきました。

現在、講習会は年2回実施しています。主な対象は新入社員ですが、過去に参加できなかった社員も受講してもらっています。

稲葉 純吉 様
1回目は夏に開催しており、「材料力学」をテーマに、はりモデルを使って、材料力学と実験、解析結果を比較するという2日間のコースです。教材はサイバネットの「CAEユニバーシティ」の教材を参考にさせてもらいました。一度受講すると、解析をどのように設計に役立てれば良いのか、イメージしやすくなるようです。
2回目は実際にANSYSを使うことを想定した操作教育で、冬に行います。こちらはサイバネットの入門セミナーの資料を活用しながら、伊勢、豊橋の2拠点で1日ずつ開催しています。 その後は個別に相談に来てもらい、一緒に課題を解決しています。内容は課題の整理や解析テーマに合ったモデルの作成方法、ソフトの基本操作など様々です。こうして実践を積みながら、徐々にレベルアップしてもらっています。

- CAE教育の効果はいかがですか?

塩崎 我々の役割が変わってきました。昔は、社内の解析業務は、専任部隊がすべて必死でこなしていました。今では、簡単にできるものはどんどん設計者に任せています。
そのため最近の我々の役割は、自分で計算するよりも検証のほうが大きいかもしれません。設計者が、自分が求めた計算結果を「シンフォニアの計算結果」として開示できるように、妥当性を証明するのです。
諸星

諸星 時男 様
ツールが使いやすくなったこともあって、解析できる人も増えました。以前は各部門で解析ができる人は1名程度でしたが、年々増加していてライセンスが不足することも起こっています。 電磁界解析も、自力で解析する設計者がかなり増えました。新しいテーマに取り組むときは、まずは我々が取り組んで、手法を確立してから設計部門に展開するようにしているのですが、展開後は設計者が中心になって解析しています。

解析担当者も実現象を知ろうと努力するうちに、設計者とのつながりが深化

- ユーザー様によっては、設計者にCAEを展開したくてもモチベーションの維持が難しかったり、そもそもCAEの必要性が認知されていなかったり、情報共有がうまく行かなかったりと、設計部門とCAE推進部門の「心の壁」にお悩みの方もおられるようです。御社はいかがでしょうか?

塩崎 モチベーションは十二分にあると思います。先ほどお話ししたように、お客様に解析結果をお出しする事が多いため、設計者も必要に迫られているというのが理由の1つです。また電磁クラッチ・ブレーキやモータ・発電機などの場合、実験で磁界を可視化することはできないため、シミュレーションに頼るしかないという事情もあります。

とはいえ、一部の専任部隊だけで解析を請け負っていた頃は、コミュニケーションも不足しがちで部門間の壁はあったと思います。当社でも、CAE導入当時は解析専任者は現場を知らないと設計者に陰口を叩かれたものです。これではCAEの結果が設計に役立つことはないと思い、我々も積極的に現場で実機の測定をしたり、検証のための実験装置を作ったり、手を動かし、汗をかくようにしました。それこそ使い方も分からない計測器を買ってきて、四苦八苦しながら試してみたりと。
稲葉 解析だけで終わらずに、できるだけ実験結果と比較しながら進めています。外部のセミナー等に参加すると、解析はしても実現象をよく知らないから、設計者と話が合わない・・・といった声を聞くことがありますが、自分達は比較的、現象を理解しているほうだと思います。
塩崎 そうやって活動の幅を広げることで、設計部門とも関係が深まりました。例えば、モータ開発を担当する部署では、自分達でツールを使って設計検証をしていますが、計算でわからないことは我々が協力します。一方我々はモータのことはわからないので彼らに教えてもらう。そうしていくうちに、お互い解析の知識もモータの知識も深まっていきました。

ただし、設計部門との壁がなくなればなくなるほど、解析担当者としての責任が大きくなります。別部署の人間というよりも設計仲間ですから、必ず最後まで付き合わされる。解を出してそれでおしまいということはなく、問題があれば解決策を求められます。慣れるまでは大変かもしれませんね。

>>次ページ:サイバネットのサポートと、セミナーテキストが社内教育に貢献

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