[オムロン株式会社、オムロンスイッチアンドデバイス株式会社]目指すのは開発のフロントローディング化。CAEはそのための有効なツールの1つにすぎません 〜現場主義のCAE推進活動に、ANSYS Workbenchが貢献〜

目次

CAE推進の成功の秘訣は、現場との密なコミュニケーション

プロジェクトをうまく進めるために苦労したことは?

ANSYSを使う上での基礎教育として、サイバネットの操作セミナーやCAEユニバーシティの理論講座も受講しましたが、学んだ事をどのように実際の開発テーマに結び付け、日々の業務に役立ててもらうかが課題でした。そこでGMIと連携して、個人作業と全体討論を組み合わせたワークショップを実施しました。

図3は部内で展開したワークショップのフローです。GMIが作った手順書を見れば一通りの解析はできるのですが、より確実に習得してもらうために、まずは自力で考えてもらいます。次に各自の検討結果をもとにワークショップで発表・討論を行い、成果物は講師が添削します。これを「解析モデル検討」「結果の考察」「報告書作成」それぞれのフェーズで実施し、報告書の提出をもってテーマ完了です。

図3 ワークショップの活動内容
池田 CAEに限りませんが、このプログラムのように、自分でまず考えて仮設を立ててみて、結果を振り返り、次に活かしていく。このサイクルを繰り返すことが教育には効果的だと考えています。
活動をはじめて3年になりますが、以前は解析は一部の人間しか行わないか、せいぜい過去に実施したテーマと全く同じものを扱う程度でした。現在では設計者はほぼ全員、設計業務の中でANSYSを使っています。また、当初に挙げていた開発課題もひととおり網羅することができました。

3年間で目標達成をされたということですね。CAE推進をうまく進めるには、何が効果的だったと思われますか?

CAE推進が全社戦略の一環であるという、トップダウンの効果は大きいと思います。今では、CAEによるシミュレーションはスイッチ設計において不可欠な工程になっており、設計者自身が必要、有効と感じてCAEを活用しています。
また、活動を立ち上げた当時はGMIが同じ事業所内にあり、いつでも質問や相談に行く事ができました。GMIも毎日のように進捗を聞いてくれていたので、途中で諦めずに続けることができたのだと思います。双方の密なコミュニケーションが果たした役割は大きいと思います。
岡田 実は以前、IT部門がCAE推進を実施したことがあるのですが、IT担当者には設計者の感覚がわからず、あまりうまく行きませんでした。やはり福万さんのように設計を経験している人が、現場の設計者と密なコミュニケーションを取りながら課題を抽出し、解決にあたる。現場に根ざした活動をすることが、CAE推進を成功させるためのキーだと思います。

>>次ページ:CAEは開発プロセス全体の中に位置づけられるもので、切り取っては考えられない。CAE単独の効果を議論するより、CAEを含めた新しい開発プロセスが、どれだけビジネスに貢献できたかを考えるほうが適切。

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