Buck Knive社が新しい主要な市場機会を獲得

「DesignSpace Stress Wizardは実に簡単です。まったく信じられません。私は有限要素解析(FE) を使ったことがありませんでした。DesignSpaceを使えば、それが実に簡単にできます。抜群です。これこそ、みんなが求めていたものです」

Buck Knive社
技術設計者 Tom Gaboury氏

最近、世界屈指のスポーツ・ナイフおよび工具などのアウトドア用品メーカーであるBuck Knivesの技術者たちは、同社のBuckTool™(コンパクトで多機能な折畳式工具)の新バージョンを、限られた非常に短期間で設計製造するという難題に直面しました。行楽季の書き入れ時に間に合うように製品を大規模小売店(ウォールマートやKマートのような販売店)に出荷するために、Buck Knive社の製品開発スタッフには、通常なら1年以上かかる設計/開発周期を短縮するよう圧力がかけられたのです。

カリフォルニア州El Cajonを拠点にするBuck Knives社は、戦略的事業構想として、同社の事業の対象を、従来のようなハードウェア店、狩猟具/釣り具店、通信販売店、およびスポーツ用具店などの小売店を越えて、大規模小売店(マートとも呼ばれる)に拡大するために、BuckLite Toolプロジェクトに着手しました。この新しい製品をすばやく市場に出すのは、工学的課題以上のものでした。それは大きなビジネスチャンスであり事業目標でもありました。

Buck Knive社の技術設計者Tom Gaboury氏によれば、ニードル・ノーズ・プライヤー、プラス・ドライバー、3本のマイナス・ドライバー、やすり、突き錐、栓抜き、ワイヤー・カッター、およびナイフの刃をセットにしたBuckLite Toolは1997年8月に発売されました。行楽季の書き入れ時を先取りするという発売のタイミングが良かったため、生産開始前販売が100,000セットを超え、Buck Knive社は新市場における地位を確立する上で大きな成果を収めました。

DesignSpaceが商品化までの時間を短縮

Gaboury氏によれば、この課題を達成する上で重要な役割を演じたのは、SolidWorks 97およびDesignSpace for SolidWorksの導入と実用化でした。プロジェクトの推進力としてこれらのエンジニアリングツールを導入したことにより、同社は以下のことが達成できました。

「BuckLite Toolの設計/開発周期が6か月に短縮されました。これは、同社の従来の設計周期より50%以上の短縮です。」設計に費やされるコストは劇的に削減されました。新しい鋳型と鋳物を開発する際、同社では試作実験を含む設計検討の1反復におよそ$2,000かかります。今までは数回の設計検討が必要でした。DesignSpace for SolidWorksを用いたことにより、1回で高品質の設計が行われるようになったのです。また製品のパフォーマンスは、ほぼ3倍向上しました。従来の BuckTool設計では、プライヤーは破壊するまでに1,000ポンド (453.6kg) の力にしか耐えることができませんでしたが、同製品は現在では最高1,800ポンド (816.5kg) の力に耐えることができるようになりました。さらにDesignSpaceを用いて設計されたBuckLite Toolのプライヤーは、最高2,700ポンド (1224.7kg) の力に耐えることができるのです。

驚くべき速さ

Gaboury氏によれば、導入したSolidWorksおよびDesignSpace for SolidWorksの驚くべき特徴は、すぐに使えるようになったことです(プログラムは共に、南カリフォルニア州におけるSolidWorksと DesignSpaceの販売代理店Digital Dimensions社から購入)。SolidWorksを8週間使用し、DesignSpaceを2週間使用しただけでプロジェクトは完了しました。

「DesignSpace Stress Wizardは実に簡単です。まったく信じられません。私は有限要素解析 (FEA) を使ったことがありませんでした。DesignSpaceを使えば、それが実に簡単にできます。抜群です。これこそ、みんなが求めていたものです。」

Gaboury氏がDesignSpace Stress Wizardを使用したのは、BuckLite Toolのパーツであるニードル・ノーズ・プライヤーのジョーを設計したときです。同氏は、設計の進行に伴って、得られた結果に基づいてモデルを微調整しながら、応力破壊解析を数回実行しました。すべての設計作業は完成に至るまで、RAM-64MB、150MHz Pentiumプロセッサー装備のMicronコンピューターで行いました。

「私がモデルを設計し、DesignSpaceによる解析がたった10分で実行されました」とGaboury氏は説明します。「半径、力、および荷重方向を変更しながら、解析を数回実行しました。DesignSpaceのおかげで、1回目で設計に成功することができました。」

製品は破損するだろうか

多くの主流製品の製造業者と同様に、Buck Knives社の最優先事項は、製品のパフォーマンスであり、これは商品化までの時間よりも重要です。納期を守るということは、やはり同社が売り物にしている高品質製品の規格を維持することよりも優先されるべきではありません。以前は、同社は設計したパーツを、鋳型開発と鋳造のために、ニューハンプシャー州Milfordを拠点にする鉄・非鉄金属鋳造を担当するHitchiner Manufacturing Companyに送っていました。続いて、ひずみ計を装備した油圧駆動機構で引っ張り試験および耐圧試験を行うために、試作がBuck Knives社に返送されていました。

Gaboury氏が最も関心を持っていたのは、工具のラグ部分の強度でした。これは工具の取っ手がプライヤーのジョーに取りつけられている部分です。そして、設計技師として設計問題の解答を得る上では従来のFEAパッケージの専門性は必要ありませんでした。「知りたいのは、パーツが破損するかどうかということだけです。」と同氏は付け加えます。「DesignSpaceは私のニーズにぴったりです。」

DesignSpaceが無かったら、Buck Knives社は試作実験に基づいて設計変更を行うことになり、多数の鋳造が必要となっていたでしょう。BuckLite Toolプロジェクト・チームにとって鋳造コストは第一の関心事ではなかったと、Gabouryは述べています。肝心なのは時間でした。行楽季の書き入れ時に間に合うように作らなければなりませんでした。

「この1回の解析でいかほどの金額が節約されたでしょう。それに即答するのはひじょうに困難です。DesignSpaceがなかった当時は設計の反復が何回必要だったか分からないからです。」とGaboury氏は説明します。「本当に失われるのは時間です。1回の再設計と試験に5〜6週間見ています。ソフトウェア(DesignSpace)がそれを不要にしてくれました。それに対してどのような価値を置きますか。私には分かりません。しかし、このプロジェクトについて言えば、それは大きな価値です。実に大きな価値です。」

DesignSpaceソフトウェアの使用によって可能となった時間の節約に加えて、ソリッド・モデリングにSolidWorks 97を使用することだけでも、さらに時間の節約につながりました。それだけでも3〜4ケースの試作が不要になりました。

SolidWorks 97とDesignSpace Stress Wizard for SolidWorksを組み合わせて使うことにより、Buck Knives社の技術者たちは、高品質の製品を、低コストで、厳しい納期内に製作することができました。ソフトウェアは技術的ニーズを満たしただけでなく、行楽季の書き入れ時に間に合うようにという努力目標の達成にもつながりました。

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