解析事例
LED街路灯の定常伝熱解析
こんな方におすすめ
- 熱によるLEDの動作不良や劣化を低減させたい。
- 熱の流れを詳細に把握し、起こりうる問題をしっかり洗い出したい。
- 最適な熱対策の方法を、効率よく見つけたい。
一般的に、LEDはエネルギー効率が良く、発熱は少ないとされているが、消費電力の大きな照明機器では発熱を無視する事はできません。事例として、街路灯における熱設計シミュレーションをご紹介します。
LEDは省エネ/高効率デバイスというイメージがありますが、実際の照明装置ではかなりの発熱があります。また、LEDの温度が上昇すると発光効率が下がり、寿命も短くなります。
シミュレーションによる熱設計を行う事で、製品性能や信頼性の向上を効果的に検証する事が可能となります。
解析モデル
解析結果
温度分布の検証
雰囲気温度の設定による温度比較
ヒートシンクのフィン枚数の変更における温度比較
結果の比較により、放熱面積を大きくする事で効率の良い放熱を行い、温度の上昇を約10℃抑えられる事を示しています。
図1.放熱フィン 67枚/フィン間隔 4mm
図2.放熱フィン 107枚/フィン間隔 2mm
ヒートシンク及び基板の材質変更における温度分布比較
結果の比較により、より熱伝導率の高い材料を用いる事で放熱の効率を向上させて、温度の絶対値が約9℃抑えられる事を示しています。
図3.ヒートシンクにアルミ合金のみを使用
図4.ヒートシンクに銅基板を追加
効果
形状の最適化により、製品性能の向上が期待できる。